一勝九敗

ユニクロの柳井正さんが書かれた本のタイトルである。読まれた方も多いことと思う。

僕がこの本を買ったのは、おそらく、2003年の暮れか2004年になってからだと思うが、いつもの悪い癖で「積読(つんどく)」状態だった。つい数日前、オフィスの本棚に並んでいるのを見つけて、読み始めた。

昨日のブログでリクルート創業者の江副さんが書かれた「かもめが翔んだ日」という本を紹介させていただいたが、その本と同じような匂いを感じている。まだ、読みはじめではあるが、きっと今の僕に大きな影響を与えてくれると思う。

さて、柳井さんはご自分のことを「一勝九敗」と評している(とても謙虚な方だと思う)が、僕自身は「二分八敗」というのがいいところだと思う。

昨晩は、かなり久しぶりに末弟とふたりで下北沢で食事をしたが、彼とも「二分八敗」の話をした。

僕にとって「勝利」とは何か?という質問をされたので、僕は「自分の想い描くやり方で、自分の想い描く結果を出せたら、それが僕にとっては【勝利】だ」と答えた。

ゴルフでは、今の僕の実力を考えると、2004年11月に宮崎のフェニックスで出した「89」がそれに当たる。つまり、1勝はできた。80台はそれっきりだが・・・。

しかし、ビジネスでは、自分で納得するものは出来ていない。残念ながら。

こうしてキーボードを叩いていて、でもな?と思ったのは、インターネットリサーチ研究会に関しては、業界の発展に貢献できたという実感があり、強いて言えば、これは「一勝」と言ってもよいかと思う。

でも、「ビジネス=お金を稼ぐ」という意味では、自分が描いたやり方で、自分が描いた結果を出せたことはなく、まだ、勝ったことはない。

総勢100人の会社(インタースコープ)から、4人(ドリームビジョン)になったが、今の方が自分の想い描くやり方で経営をしている実感がある。

毎日が試行錯誤の連続ではあるが、自分自身で意思決定をし、一緒に働く仲間の意見に耳を貸し、僕自身の不甲斐なさも曝け出し、ひとつの目標に向かって走っているという実感がある。

スケールは小さくても構わないので、何としても、まず、最初の「1勝」をあげたい。