原宿のカフェ

今のオフィスに越してきた頃から気になっていたカフェがある。カフェというよりも、昔ながらの「喫茶店」と言った方がいい。

そのカフェには、随分前、おそらく、15年ぐらい前に、一度だけ入ったことがある。

昨日、考え事をしたくて、15年ぶりにお店に入った。

すると、店内には誰もいなくて、まるで僕だけの書斎のようだった。

笑顔のステキな女性(40代後半だろうか)が出迎えてくれた。

二言三言、言葉を交わすと、来年の1月で29年になるらしい。

今ほど賑やかになる前から、原宿の街の変遷をずっと見てきたのだろう。

丁寧に煎れてくれたコーヒーを飲みながら、いつだったかのエントリーに書いたユニクロの柳井さんの著書「一勝九敗」の巻末にある同社の経営理念を読みながら、ドリームビジョンのことや自分自身のことを考えてみた。

カッコ良く言えば起業して、実際には、組織では生きられずにスピンアウトしてから、15年になる。

いつも全力で走っては躓き、挫けそうになり、でも、その都度、色んな人に励まされて立ち直り、生きてきたが、ここ1年は、うまく言葉に表せないが、今までの人生とは異なる慌ただしい生活をしてきて、ちょっと立ち止まって考えてみたかった。自分自身のことや会社のことを。

こんなに速かった1年は、今までになかったと思う。

話しは変わるが、ここのところ、また、悠生が夜中に起きるようになり、睡眠不足気味である。午後になると集中力が無くなるので、また、マッサージに通うようになった。

その帰りに寄り道をして、そのカフェに入った。

お陰で、少し気分が和らいだ。

ところで、昨夜は久しぶりに妻と話しをした。

臨床心理を勉強している彼女は、いつも冷静で客観的である。どうしろとは言わないが、絡まった糸を整理するきっかけを提供してくれる。

お陰で、少し気持ちが整理できた。