ノースビレッジ。

昨日の朝09:55三沢発のJALに乗り、羽田まで帰ってきた。たった20時間の八戸滞在だったが、とても収穫の多い旅だった。

11:15に羽田空港に着陸し、11:39のモノレールに乗り込んだ。暫くして、ふっと目の前の景色を見ると、工場地帯の煙突から煙が出ているのが見えた。

最初の会社(1回目の起業)を経営している時、DTPの仕事をしていた時期があるが、ある時、納期の関係で、仕事を頼んでいた印刷会社の静岡にある工場まで色校正に行ったことがある。

その時初めて、印刷会社の工場というか印刷の工程を見学させてもらったが、僕にとっては「製造業」の現場を見る初めての経験だった。モノレールから見える「工場の煙突」を見て、そのことを思い出した。

最新式(当時)のマッキントッシュで仕事をし、手が汚れることもなく、涼しげに仕事をしていた僕にとっては、僕らが生きている社会(世界)が当たり前ではなく、工場で働いている人々のお陰で、自分たちの仕事や生活が成り立っているということを初めて実感した瞬間でもあった。

今回の八戸訪問は、その時のようなことを感じさせるものがあった。

ところで、八戸では、インフォプラントの八戸事業所(ノースビレッジという)が入っている「八戸インテリジェントプラザ」を訪問し、地元採用の社員の方々に挨拶をさせていただいた。

当日はノースビレッジの「開所式」で、なんと八戸市長がお祝いの挨拶に駆け付けており、地元のテレビ局や新聞社が取材に来ていた。因みに、市長自ら「八戸を日本のシリコンバレーにする!!!」プロジェクトに言及し、翌朝の新聞には、大谷さんの「構想」が本人のコメント入りで掲載されていた。市民の期待の大きさがわかる。

また、初日の夕方、八戸市の職員の方々に連れていって頂いた「種差海岸」では、とても風光明媚な自然の豊かさを実感し、昨日の朝06:45にホテルをチェックアウトし向かった港の市場では、中高年のおばさん達が身を粉にして働いていて、人間が生活するとはどういうことか?を考えさせられた。

そして、大谷さんの「八戸」に対する想い(郷土愛)を間近に見て、彼の「人間としての大きさや魅力」を改めて感じた20時間でもあった。

また、八戸市の職員の方々には、とても歓待して頂いた。最後になるが、この場を借りてお礼を申し上げたい。

追伸:自分を育んでくれた出身地(僕の場合は福島県郡山市)に、僕はいったい、どんな恩返しができるだろうか?