禅寺での修行? 「諦める力」と「自分を信じる力」。

何かを判断し意思決定する際、自分が置かれている状況をどれだけ「客観視」できるか?が、物事の結果を左右する。そのことを再認識させられた週末だった。

土曜日は予てから一緒に行こうと話しをしていたDr.シーラボの神戸さんとゴルフに行った。他のメンバーは、神戸さんの前職時代の先輩の三上さんという方とラソナの岡村。初めての顔合わせで新鮮なメンバーだった。

神戸さんとは僕がインタースコープの頃からの付き合いで、プライベートでも食事に行ったりと、仕事上の関係を超えて付き合うことの出来ている数少ない人である。因みに、彼はホールインワンを「3度」も達成しているゴルフの達人である。そんなこともあり、僕は彼とゴルフに行くのをとても楽しみにしていた。

しかし、スコアは「103(51+52)」と惨敗(泣)。なんとラソナの岡村(102)に負けてしまった(大泣き)というおまけつきである。

前半のショートホールでの「9」と、最後のミドルホールでの「9」が痛かった。そのホールに限らず、原因は「精神力」にあると思う。

話しが長くなるのでショートホールの方は割愛するが、最後のミドルホールはドライバーが260ヤードぐらい飛んで(終日、ドライバーの調子は良かった)、セカンドは「150ヤード」と判断した。念のため、キャディさんに確認すると、「140ヤード」という答えが返ってきた。ピンがセンターから10ヤード手前で且つ下りを含めるとそうなるという。でも、僕の計算では「150ヤード」に思えた。敗因は、そこで「自分を信じる」ことが出来なかったことだ。

8番アイアンで打ったボールはドローがかかってやや左に行き、顎の深いグリーン左手前のガードバンカーにつかまった。(バンカーを越えるには)あと3ヤード距離が足りなかった。結果として、バンカーで「5打」も叩き、試合終了である。

僕が岡村にその話し(ヤーデージ)をすると、「平石さん、自分を信じた方がいいですよ」と言う言葉が返ってきた。おっしゃるとおりである。

バンカーが苦手な僕は、いつも、ミスショットしてもバンカーに入らないということを考えてショットを打っているが、この日はそれが出来なかった。あるロングホールでも、ドライバーをナイスショットして、残り「230ヤード」をスプーンで狙い、グリーン手前のバンカーに入れている。結果は「ダブルボギー」。

この日のキャディさんとは相性が悪かった。僕が「フック」と読んだパットを確認すると「スライス」と言われて、そのとおりパットすると「フック」だったりと、実は僕は彼女を信頼していなかった。であれば、ポン(岡村)の言うとおり、「自分」を信じればいいのである。

自分ではその気はなかったつもりだが、念願の?神戸さんとのゴルフで、やはり、良いスコアで回りたいという気持ちがあったのだろう。林に入れたことが2回ほどあったが、そのいずれも素直に出すことができず、木に当てて傷を深めた。それでも、パーを「5つ」取ることができており、ゴルフのレベルは確実に上がってきていると思う。であれば、尚のこと、「急がば回れ」である。

「冷静な状況判断(潔く諦める時は諦める)」と「自分を信じる力」。

普段の状況であれば何も難しいことではないかもしれないが、いざ、そのような判断が必要とされる局面になった時、冷静な「判断と行動」が出来るかが、問題である。

因みに、同じマンションに住んでいる方が、「うちの奥さんに、『(練習に行くよりも)禅寺で修行したら?』と言われるんですよね(笑)」と言っていた。彼もゴルフが好きでベストスコアは80台前半らしいが、最初のハーフで30台を出すと、ついつい「後半も」と力んでしまい、大叩きをするという。「メンタルが弱いんですよね」と言っており、自分で分かっているのである。

「言うは易し、行うは難し」。昔の人の言うことには重みがある。

ところで、日曜日は、妻が大学院でお世話になっている教授の「還暦のお祝い」とやらで午後から出掛けるということで、子供を乗せてクルマで送っていった。彼女を会場のホテルまで送った後、子供と一緒に買い物(おむつ等)をし、外でお昼を食べて、その後は、ディーラーを2件、ハシゴした。クルマが好きな彼の「遊び場」である。

「ありのままの自分」を受け入れる、子供のような「素直が心」が必要である。