ブルドックソースの池田章子社長

米投資ファンドのスティール・パートナーズによる敵対的買収提案を退けたことで、時の会社と人となったブルドックソースと同社の池田社長であるが、今朝の日経新聞にとても考えさせられる記事が掲載されていた。

「会社は社員が自ら選び、懸命に働き、生活の糧を得る場でもある。仕事で社会の役に立てば誇りのようなものも生まれる」。

「105年の歴史を築いたOBの思いも含め、会社としての誇りは守りたかった」。

「社員にはどこの会社に行こうと、自分の生き方に誇りを持てるようにしてほしい。どんな時代でも頼りにできるのは自分だけだ。自立した生き方をするには、一人ひとりが力を蓄える必要がある。だから『この会社にいる間に力をつけなさい』と話している」。

「私も自分より優れた経営者が現れれば、交代するしかない」。

どれも、とても深い言葉である。

自ら創業したインタースコープを途中下車し、Yahoo! JAPANにM&Aした僕が言うのは矛盾しており、説得力に欠けるかもしれないが、僕は、池田さんのような経営者になりたいと思っている。

こんな僕であるがインタースコープ当時、社内で話をする時は、「ここにいる人たちが一生、インタースコープで働くとは思っていません。でも、後になって、『インタースコープで働いてよかったな』と思える会社にしたいし、はななだ微力ですが、そういう想いで経営をしています」と、言っていた。

「終っていない宿題」を片付けられるよう、今、頑張るのみである。