「文明の発達」と「プリミティブな幸せ」。

子供ができてから、より正確に言うと、子供が自分の足で歩くようになり、そして、言葉を話すようになり、彼を連れて色々なところに行くようになってから、自分が子供の頃(小学生の頃)のことを思い出すようになった。

この連休中に駒沢公園に行ったことは昨日のエントリーで書いたとおりだが、自転車に乗って公園内を走ると、木陰から心地よい風が吹いてくる。

僕が子供の頃は、エアコンがある家はそう多くはなかったし、僕はランニングを着て自転車に乗り、朝から晩まで遊びまわっていた。

父親のクルマは、ホンダの軽自動車から1,300CCの日産サニーに変わった頃だった。さらに昔、僕が今の自分の子供の歳の頃は、クルマはなく、父はスクーターに乗っていた。乳幼児だった僕が、父のスクーターに跨り、楽しそうにしている写真がある。

今と較べれば、物質的には恵まれていなかったが、その分、社会が「単純」だったし、今のような複雑さは呈していなかった。

そして、僕も父も、他の家族も、幸せだったと思う。

因みに、1970年の日本は、国民一人当たりGDP「9,714ドル」だった。2006年は、同「22,976ドル」。

僕は、40才を超えて「3度目の起業」に「挑戦」できているし、「子供」にも恵まれて、今もとても幸せだが、社会全体が、当時のような「プリミティブ(原始的)な幸せ」を感じる瞬間が少なくなってきているように思う。

そんな「プリミティブな幸せ」を、「1時間200円」の駒沢公園の「レンタル自転車」は感じさせてくれる。