一般的な「ロシア人の生活実態」に迫る。

さて、今日のエントリーでは、「新興富裕層」や僕の定義でいう「Yuppie(知的職業従事者)」ではなく、極々一般的なロシア国民の生活実態に迫ろうと思う。

今回のロシア訪問では、モスクワ、サンクトペテルブルグ、それぞれ1軒ずつ家庭訪問をした。まず、モスクワで訪問した夫婦の生活を紹介したい。

訪問したのは、モスクワの市街地に住むご夫婦。ご主人は57才、奥さんは、34才?だったかな。因みに、ロシアでは離婚率(自ずと再婚率)が高い。たぶん、30~40%ぐらいは離婚するのでは?

次いでに、初婚の年齢は、男女とも7割ぐらいが30才までに結婚する。女性は、25~27才ぐらいまでに結婚するのが普通らしい。離婚率を除けば、高度経済成長期の日本と同じか?

さて、訪問したご夫婦に話を戻すと、ご主人は「退役軍人」で、ロシアとしては、そこそこの年金が支給される。

しかし、ご夫婦での年収は、日本円に換算して約240万円ぐらいだったと思う。この層は当然、クルマは「ロシア製」しか買えない。

しかし、冬が長いロシアでは、海外旅行には頑張って行くようである。このご夫婦も、2年に1度ぐらいは、海外旅行に出掛けている。渡航先は、エジプト、トルコ等、ロシア人への「ビザ発給」が簡単な国が多い。

因みに、僕(日本人)がロシアに行く際も「ビザ取得」が必要で、且つ、面倒な手続きが要求される。訪問先や宿泊先の「受け入れ証明」がないと、ビザが発給されない!!

しかし、ロシア人が日本に来る際は、もっと大変。日本の外務省がうるさいことを言うのである。旅程を出せとか言うらしい!!

さて、話を戻すと、伺った年収でも暮らせるのは、「住宅」は「ソビエト(社会主義)時代」に「配給」されており、ローンや家賃が不要なことが大きい。

「コミューナルフィー(管理費)」なるものを支払えば、暮らせるのである。

しかし、ソビエト時代の「基準」は、1人あたり「18㎡」が基準となっており、それを超えると、いわゆる「税金」のようなものが取られたらしい。今もその名残りで、一般家庭の住宅は大概狭い。

因みに、このご夫婦の家は、1DK+バスルームで「38㎡」。「狭い」のである。

以下、インタビュー時に撮影させてもらった自宅内の模様を紹介する。

シリアルアントレプレナー  「3度目の起業」と「初めての子育て」
★入口のエレベーター。30年ぐらい前のもの。

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★リフォームしたキッチン。こぎれいにまとまっている。

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★リビングルーム兼寝室。

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★ご主人の趣味のパソコン&インターネット。モスクワ大学の工学部を卒業しているご主人は、57才の年齢にも関わらず、ネットのヘビーユーザー。ECもよく利用する。

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★バスルーム。左下に見えるのは、ソファー。ご主人は、夜更かしをして「映画」を見るらしい(笑)。

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★歓迎を受けるわたくし。インタビューを終えて、コニャックで乾杯。ロシア式の洗礼を受けた感じ。

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★日本文化に興味を持っている人は少なくない。彼らも例外ではない。

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★ロシアでは、玄関先で「靴を脱ぐ」。降った雪が溶けて靴が汚れるので、そのまま屋内に上がると、かなり汚れるらしい。

次回は、サンクトペテルブルグでの家庭訪問の様子と、多少の統計的データも踏まえて、ロシアの実態をレポートします。

乞うご期待!!!