サントリーの「ビール」事業、初の営業黒字。

サントリーが発表した2008年12月期の連結売上高、純利益が、共に過去最高を更新した。

尚且つ、同社のビール事業が、初の「営業黒字」を達成したという。1963年のビール事業参入から、なんと45年。同社の「執念」を感じる。

因みに、1963年は、僕の生まれた年でもある。

ところで、サントリーは、株式を上場していない。つまり、未上場企業である。

もし、仮に、サントリーが上場していたら、「45年間の醸造」が許容されただろうか? 同社が未上場を貫き、「長期的視点」に立って利益を考える経営体制であるからこそ、許されたことだと思う。

しかし、物事は常に多面的である。不採算事業からの「早期撤退」が、奏功する場合も少なくない。

話は変わるが、総合商社では「資源権益」依存度が低かった住友商事だけが、下方修正をせずに済んだという。しかし、資源絶好調の時は、その恩恵に被れていないとも言える。

イーグルがなかった分、ダブルボギーもない、ということか。

「虎穴にいらずんば、虎児を得ず」。「君子危うきに近寄らず」。

どちらも正論である。

問題は、個々人の「判断力」と「何を良しとするか?」ということである。

僕も含めて・・・。