「本当に好きでなければ成功しない」。

毎年のことだが、長いように思えるGWも、気がつけばアッと言う間に過ぎていく。

7(木)8(金)を休みにしている人にとっては暫く休みが続くが、6(水)で終わりの人にとっては、GWも残すところ、あと2日となった。

僕の場合、旅行にでも行かない限り、以前は、GWは「溜まった仕事を片付ける」時間に充てていたが、最近は「子供を遊ばせる時間」になっている。

それはそれで楽しいことだが、「溜まった仕事を片付ける」ことはできず、日々の時間の使い方が益々大切になる。

ところで、数日前に「自分の著書を買う」というエントリーを書いたが、やはり、初めて会う方に差し上げるために、東洋経済新報社の「THINK!」という雑誌で書かせていただいた「キャリア(職業)」に関する原稿を久しぶりに読んだ。

自画自賛で恐縮だが、「3年前」に書いたその原稿は、なかなか良いことを書いている。

しかし、今の僕が読むと「頭でっかち」な感じがする。

以下、原稿より。

(人間力を鍛えるために)ひとつだけ「有効」な方法は、より多くの困難を乗り越えることである。そして、すべての「困難」を「前向きに受け止める」ことである。それをせずして、人間力を「鍛える」ことはできない。少なくとも筆者はそう考えている。

筆者は、今までに6社の創業に携わり、2社の経営を行ってきた。そこから学んだことは、「自分のやりたいことをやろうと思うと、どうしても『他人』を巻き込まざるを得ない。ということは、その人たちの満足なくして自分の満足(やりたいことが実現できる)はあり得ない」ということである。つまり、「利他の精神」がなければ、事業(自分のやりたいこと)は成功しないのだ。

こうして言葉にするのは簡単だが、実際には、生身の人間が行うことなので、お互いに「我」もあるし、考え方も「感じ方」も異なることの方が多いのが現実であり、多くの苦労を強いられる。しかし、その苦労をせずして、望む結果は得られないことを学んできた。

ここまで。

「お前、なかなかいいこと言うじゃん。でも、本当に分かっているわけ?」と言いたくなる(苦笑)。

ただ、この原稿を書いてからの約3年間で学んだことは、「自分が言っていたことは、本当だった」ということである。

苦労もしたし、大変な思いもしたし、また、多くの人たちに迷惑をかけた。

そのせいもあり、最近は「羹(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く」的なところがあるが、要するに、最も大切なことは、「苦労」を覚悟してでも「やりたいこと」があるかどうか?ということだと思う。

苦労をしてまでやりたいことがなければ、当然のことながら「苦労」が先に立つ。

でも、どうしてもやりたいことがあれば、「苦労を厭わなくなる」だろう。

すべては、「その違い」なのだと思う(ようになった)。

また、「苦労を乗り越える」ためには、本当に「好き」かどうかが重要である。

「本当に好きでなければ成功しない(by カルロス・ゴーン)」。