「ビジョン(イメージ)」が大切な理由。

昨日のエントリーで書いたとおり、今日は、子供の脳の発達に関することが専門のお医者さんから聞いた話をもとに、何故、ビジョン(イメージ)を持つことが大切かということを書いてみる。

子供にとって、○を描くよりも、△を描く方が、格段に難しいらしい。

○は、そのまま一筆でグルリとすれば描けるが、△の場合は、ある点を起点にして直線を描くわけだが、その間、スピードが上がって下がることになり、○を描くよりも脳の仕事が格段に多いことが、△を描くことを難しくしているという。

その延長線上での話として、では、「文字」はどうやって書くのか?

僕が話を伺ったお医者さん曰く、文字を見ながらでは書けないらしく、頭の中に「イメージ」があって初めて、文字を書くことができるという。

具体的に説明すると、脳のデータベースの中に、例えば「平」という文字があり、それを、実際に文字を書く機能を司るところに「転送」することにより、文字を書くことができるらしい。

つまり、頭の中に「イメージ(ビジョン)」がない文字は書けない、ということである。

因みに僕は、人の似顔絵を書く(相手の顔を見ながら写生をする)ことは得意だったが、マンガを描くことは苦手だった。要するに、頭の中に「イメージ」がなかったのである。

そう言われてみると、スポーツで「イメージトレーニング」が大切なことも納得がいくし、仕事においても、将来の「ビジョン(イメージ)」が明確でなければ、それは実現されないということだ。

自分がどういう人生を送りたいか?また、どんな仕事を成し遂げたいか?その「ビジョン」がなければ、そのために必要な「具体的行動」に移せない(脳がイメージを転送できない)わけであり、そりゃ、何事も具現化するわけがない。

「今ある材料で何ができるか?(Given Means)」を突き詰めるか、「自分が望む理想=到達したい場所(Given Goals)」を明確にすることが大切だということが、医学的に証明されているわけである。

さて、僕にとっての「Given Means(手持ちの材料)」と「Given Goals(僕が到達したい場所)」は何なのか?

それを明確にすることで、すべての答えは見えてくるということである。