ポスト「小沢」の日本社会。

結局は、小沢さんが民主党代表を降りることになった。

この出来事に関する専門的な論評や解説は、文字通り、専門的な方々がされており、僕などがわざわざブログで書く必要もないことだが、敢えて、僕の個人的な感想を記しておきたいと思う。

今回の小沢さんの代表辞任は、単なる野党第一党の代表辞任という出来事に留まらず、日本の政治、もしかしたら、日本社会のあり方を変える、節目になるかもしれないと思っている。

正直に言うと、節目になって「欲しい」と願っている。

小沢さんが稀代の政治家であり、実力者であることは誰の目にも疑いのないことであり、その小沢さん故に、このタイミングで東京地検特捜部の捜査が入ったのだろう。

自民党にとっては、今の支持率において、他の政治家であればともかく、小沢さんが民主党の代表のまま総選挙を戦うことは、是が非でも避けたかったのではないかと思う。

「政府高官(漆間巌 官房副長官)」の「自民党側に捜査は及ばない」という趣旨の発言があり、また、その後は、それまでの東京地検の勢いがトーンダウンしたようにも思え(僕の勘違いかもしれないが)、何とも後味の悪い(スッキリしない)まま昨日の辞任会見というのは、僕は、取り立てて小沢さんを支持するわけでも、否定するわけもないが、これまた「後味の悪い」幕切れである。

80年代の日本は「経済一流、政治三流」などと揶揄?されていたが、バブル崩壊後の「失われた10年(or 15年)」を経て、その間に「BRICs」を代表とする新興国の隆盛に、日本バッシングならぬ「日本Passing」などと言われるようになっている。

「少子高齢化」「世代間格差」「人口減少」「中央と地方の格差」「GDPの2倍とも言われる政府債務」等、社会問題の総合商社的な様相を呈している今日の日本社会において、泥仕合を演じている暇はないだろう。

「根回しの日本」改め、「潔く且つ強かな日本」になって欲しいと思う。