「捨てる勇気」。

一昨日の夜、何年かぶりかで、僕が20代の頃に勤務していたコンサルティングファーム時代の上司と会った。

彼は現在、フリーランスで、企業のマーケティングコンサルティングをしたり、大学や大学院で教鞭と執っている。

僕が自分自身の進路やビジネス上の意志決定を求められた時、相談にいく元上司や先輩が何人かいるが、彼は、その中で、最も根源的というか、本質的というか、生きるうえでの「指針」となる、極めて的確なアドバイスをしてくれる。

具体的にどうすればいいとか、こうした方がいいという話もしてくれるが、それ以上に、核心をついたアドバイスをしてくれる。

若い頃に父親を亡くした僕にとって、また、今現在は「上司」という存在がいない僕にとって、彼は掛け替えのない存在である。

その彼に言われたことは、「優先順位」をつけることができれば、「殆どの問題は解決できる(答えは出る)」ということ。

おっしゃるとおりである。

「最も大切なもの」さえ決まれば、あとの要素は「ウエイト」の問題でしかない。

それ(最も大切なもの)を決められないから、つまり、あれこれ「欲張る」から、迷うし、悩むのである。

人間は本来、シンプルな生き物のはずである。

それが、誘惑の多い現代社会では、僕のような「煩悩の塊」の人間は「欲張り」になる。

だから、優先順位が低いものを「捨てられない」のである。

「古いものを捨てなければ、新しいものは入らない」。

僕の好きな「あいだみつを」の言葉である。

毎月一回、トイレの日めくりで見てるだろうっつーの!!

まだまだ精進が足りない。