「東証マザーズ」開設から10年。

11月11日で東証マザーズ開設から10年。世の中は大きく変わった。

ネットバブルがあり、その崩壊があり、それを乗り越えてのネットベンチャーの株式公開ラッシュがあり、そして、昨年のリーマンショック。日本では、民主党政権が誕生した。

そんな中、日経新聞が「ベンチャー胎動『冬の時代』の起業」と題する特集を組んだ。

3回シリーズで昨日からスタートしたそのシリーズの2回目は「エンジェル投資家」がテーマで、光栄にも、元カカクコムの穐田さんと並んで、「茶髪の中年男性」として、僕のことを紹介していただいた。

たしかに年齢的には正真正銘の中年男性だが、「茶髪の中年男性」という形容には、さすがに「・・・」という感じだった。

8期連続で赤字だったクックパッド(僕の妻も使っているらしい!)の「2期分の運営資金」を出し、見事に上場まで導いた穐田さんのようなダイナミックなことは僕には出来ないが、大手ベンチャーキャピタルによるベンチャー投資の縮小が続き、IPO市場のシャッターがほぼ閉じている状況において、甚だ微力ながら日本のベンチャーシーンに貢献できれば嬉しく思う。

野球好きの穐田さんが「観客席で見るだけの人に野球解説はできない。バットを振った自分だからこそ助言できた」と言っていたが、僕も下手くそながらゴルフで言えば18ホールを回って来たので、自分ではそのとおりは打てないものの、「どのホールはどういう攻め方をし、どこにバンカーがあるか」を助言することはできると思っている。

一昨日のエントリーでジャズ・バイオリニストのことを書いたが、僕は音楽の才能はないし、バイオリンを弾いたことはないのでミュージシャンを志す人の支援はできないが、自分にできる領域の中で、ひとつひとつ、具体的にやっていこうと思う。

曲がりなりにもこうして今も仕事ができているのは、ネットバブルの恩恵に被り、���ンチャーを立ち上げたことで多くのことを学ばせてもらったお陰なのは間違いなく、その恩返しの意味も含めて。