テレビは「凋落する」。

今日の東京は澄み渡る青空で、とても気持ちの良い一日だった。

ところで、確認してみたところ、Twitterのアカウントを開いたのは2008年1月7日だった。

しかし、本格的につぶやき出したのは、昨年11月。

先日のエントリーでも書いたとおり、iPhoneを購入したのは、今月4日。

因みに、マックでパソコンデビューした僕がマックに戻ったのが2006年3月頃。

今日は時間の許す限り、マックを触り(主にiTunes)、iPhoneを操作していた。

もちろん、どんなセグメントの人達と比較するかにもよるが、インターネットに関しては、ここ数年で、僕はかな~り遅れていたことを実感。

Macintosh, iTunes, iPhoto, iPhone, Twitter, Facebook, Frickr! 等を使いこなしている人とそうでない人とでは、人生そのものが大きく異なることは間違いない。

そこには、実にたくさんの「知」と「上質なエンターテインメント」が存在している。

知れば知るほど、自分の無知を知る。そういう感じである。

特に、Twitterに関しては、世の中を劇的に変える可能性を秘めていると思う。

なぜ、もっと早く利用しなかったのだろう?

僕の場合、FacebookにしてもTwitterにしても、アカウントを開くのはかなり早い方だと思うが、それを「使いこなそうと思う」までに、少々時間がかかる時がある。

そこが「ロジャースのイノベーター理論」と「ジェフリー・ムーアのいうキャズム」にも通じることなのだろう。

ところで、僕がここ数日のMac & iPhoneライフで実感したことは、このままの状態が続けば、テレビ局(業界)は間違いなく衰退するだろう、ということだ。

因みに、数年前のデータでは、日本一「平均年収」の高い企業は「フジテレビ」で「1,490万円」だったと記憶している。

また、生涯賃金の上位は概ね「テレビ局」で占められており、5億円を超えている局もある。4億円後半は固い(いずれも週間ダイヤモンドだったか東洋経済だったかのビジネス誌で読んだこと)。

一方、一部上場企業でも、年収の低い業界は生涯賃金が2億円5,000~7,000万円なので、ほぼ倍である。

参考までに、在京キー局の過去3年の「営業利益」を比較してみた。
(不動産業等、テレビと関係のない収益を除外するため単独ベースを採用)

★フジテレビ(フジ・メディア・ホールディングス/単独ベース): 
 353億円(2007年3月)→224億円(2008年3月)→88億円(2009年3月)

★日本テレビ(単独ベース):
 209億円(2007年3月)→162億円(2008年3月)→84億円(2009年3月)

★TBSホールディングス(単独ベース):
 182億円(2007年3月)→152億円(2008年3月)→103億円(2009年3月)

★テレビ朝日(単独ベース):
 97億円(2007年3月)→61億円(2007年3月)→▲15億円(2007年3月)

★テレビ東京(単独ベース):
 27億円(2007年3月)→13億円(2007年3月)→▲7億円(2007年3月)

(参考:マクロミル(単独ベース)/ネットリサーチ)
 19億円(2007年6月)→20億円(2008年6月)→18億円(2009年6月)
 
ご覧のとおり、ここ3年で大きく利益を落としている。
(テレビ朝日とテレビ東京は「赤字転落」である。テレビ東京は、2007年時点でマクロミルに負けている!!)

さらに、主要なネット企業を比較すると、何が起きているかがよく分かる。

★ヤフー(単独):
1,051億円(2007年3月)→1220億円(2008年3月)→1,237億円(2009年3月)

★楽天(単独):
173億円(2006年12月)→185億円(2007年12月)→277億円(2008年12月)

「テレビ(既存勢力)」と「ネット(新興勢力)」の経済的価値が「逆転」してきていることが一目瞭然である。

「鶏と卵」だとは思うが、今のテレビは、どこにチャンネルを合わせても「おバカキャラ」のタレントを使ったバラエティ番組のオンパレードであり、「一億総白知化」させている。

大した知恵はいらないし、制作費も安上がり。

そりゃ、ホリエモン(堀江さん)や三木谷さんが、テレビ局を買収しようとしたことは、至極当然と言える(経済合理性的には・・・)。

但し、テレビ業界とネット業界では『カルチャー』が違い過ぎ、融合は難しいと個人的には思う。

・・・そんなことを考えた、連休初日だった。