「既成概念」を「アンインストールする」。

遅まきながら連休中日の今日は、我が子にお年玉をくれた友人夫妻と一緒に、明治神宮に初詣に出掛けた。

僕たち夫婦は1990年代の半ばからなので、もう15~16年、初詣は明治神宮と決めている。

理由は色々あるが長くなるのでここでは省略。

松の内も明け(元々は15日までらしい)、さすがにもう混んでないだろうという僕の読みは甘く、原宿駅側の駐車場入り口は閉鎖されており、仕方なく、周囲に駐車することに。

幸運にも明治通り路上のパーキングスペースが「2台分」連続して空いているところを発見。駐車料金を300円で済ませる。

ところで、子供ができてからは、三が日に初詣に行ったことはない。物凄い賑わいで、さすがに乳幼児を連れて行くのは辛い。

さて、その明治神宮。初詣シーズンには何かしらの装飾が施されている。

今年は見事な「氷細工」が何十体も並んでいた。

その先頭に鎮座していたのが、下の写真の干支のトラ。トラの下は、正面入口から見た本殿。

我が子にもお祈りの仕方を教え、全員で柏手を打ち、初詣を終えた。

シリアルアントレプレナー  「3度目の起業」と「初めての子育て」

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さて、初詣のあとは恵比寿にある「ビストロ・シロ」というお店でランチ。

リーズナブルでとても美味しい。最近のお気に入りである。

ここでちょっとしたハプニングがあった。

我が子がどうやら魚の小骨を喉につまらせたらしく、いきなり、大粒の涙で泣き出した。

10~15分ぐらい経っただろうか、パスタに入っていたエビを食べさせたところ、刺さっていた小骨ごと胃袋に送り込んでくれたらしく、ようやくご機嫌に。

子供がいると、いつ何時、何が起きるか分からない。

親は常に臨戦態勢である。

ところで、我々はしばしば「童心に返る」と言うが、それは「大人の知見・視点を保持したままで」のことであり、実際にはなかなか難しい。

ランチの後、近隣の公園に行き、しばしの間、子供を遊ばせていたのだが、僕の妻が「そんなところ、汚いからやめなさい」というのを聞かずに、彼が僕の手を取り、あるところに連れて行った。

排水溝のようなところなのだが、昨年まで通っていた保育園のお散歩でよく来ていたのだろう。

「落ち葉」を排水溝に詰めたり(彼は隠しているつもりのようだ)、「これは汚いから、こっち」と言ってブロックの隙間に押し込んだり、また、壊れたパイプを水道に、その中に入っている砂を石けんに見立てて、「はいっ、手を洗って下さい」と言って、僕の手に砂をかけていた。

覗き込むと、パイプのような中にはプラスティックのスプーンが入っていた。

考えてみると、僕が子供の頃は、ドブ川でザリガニを獲って遊んだり、トンネルの中に入ったりと、公園の排水溝どころではない、もっと汚いところで遊んでいた。

そして、それが普通だった。

母親にしてみれば、インフルエンザの予防のために、とにかく、手洗いとうがいを習慣化しており、わざわざ、ばい菌が棲息していそうなところで遊ばなくても・・・となり、知識という「リスクマネジメント」を身に付けてしまうと「童心に返る」のは難しくなるのだろう。

何も教えないのに、いつの間にか妻のパソコンのマウスを上手に使いこなしている我が子を見ると、「既成概念」を「アンインストールする」ことの大切さを教えられる。