それが、一番迷惑なリーダー像。

本格的に「つぶやき」始めてから数週間。色々なことに気づいた。

まず、僕がアカウントを持っていて尚かつアクティブに活用しているソーシャルメディアは、Facebook, Frikr!, Twitter(関連メディア&ツールを含む)の3つ。

Linked In, Plaxo, Hi5等もアカウントは持っているが、殆ど放置状態。

和製ソーシャルメディアでは、mixi, GREE, モバゲータウン(これはアカウントだけ)にもアカウントはあるが、それらは殆ど使わなくなった。

いくつか理由はある。

mixi v.s. GREE では、以前からGREEがメインだったが、それは、僕の周りのネットベンチャーの創業者はGREEが多いから。

ところで、GREEに関しては、一時、カレンダー機能を活用していたせいで毎日アクセスしていたが、先日のリニュアルでカレンダー機能が削除されてしまったことで、利用頻度は激減した。

また、そもそも僕はゲームはやらないし、GREEで生成されるコンテンツ、つまり、ブログやレビュー等の内容が、僕の興味の範囲外だったことも、僕がGREEから撤退?した大きな理由である。

そう、興味関心の対象が共通する仲間がいるからこそ、ソーシャルメディアは意味がある。

さて、Facebook, Frikr!, Twitter(いずれも米国発)をアクティブに使い始めて気がついたことは、

1. Facebook で僕が繋がっている人の発言は、圧倒的に「インターネット」に関するものが多い。

2. Twitter で僕が繋がっている人の発言は、「政治・経済」と「組織・リーダーシップ」に分類される。ネットも少々あるか・・・。あとは、何を食べたとか、そういうもの。

3. Frickr!(Twitterにもアップされる)にアップロードした写真のコメントは「英語」にしてみたところ、当然と言えば当然だが、英語を母国語としていると思われる人からフォローがくる。

ということである。

3.はさておき、1.2.を踏まえて僕にとっての課題は、「では、君のメインフィールドは何なのか?」ということだ。

僕は、Web2.0ネイティブではないし、政治・経済の議論をリードする知識もない。
かといって、組織論やリーダーシップを語れる知識もないし、それはあまり好きではない。

で、どうするわけ?

ということなのだが、「何に興味があるか?」というと、「政治・経済」「インターネット」「組織論・リーダーシップ」という順番になる。

僕がネットビジネスを始めた頃(1990年代後半)や更に遡って最初に起業した頃(1991年)は、自分の専門分野さえ理解してれば何とかなった時代だったが、世界がフラット化した現在では、マクロ経済を理解し、ビジネスがどう動いていくのかを地球規模で理解できないと、世の中にインパクトを与える大きなビジネスはできないと思っている。

また、当時の僕にはその知識の欠片も無かったが、まだサラリーマンだった20代の頃、クライアントに対して「これからは、マーケティング戦略を語る上で、財務的知識がないとリアリティのある提案はできないと思います(つまり、費用対効果を考えて、戦略なり施策を提案すること)」と言っており、20年も前から、直感的にファイナンスに関する興味があった。

結果論ではあるが、それがインタースコープ時代の資金調達に活きたと思っている。

さて、話を戻すと、もちろん、今から勉強しても、経済学で博士号を取ったような人達と対等な議論ができるようにはなれないのは言うまでもないが、3年間みっちり勉強すれば、それなりのレベルには行けると思っている。

で、じゃあ、「どんな山(ビジネス)を登るのか?」という問いが残るわけだが、これがくせ者である。

因みに、孫さんの最近のつぶやきを時系列(新しい順)に並べると、

・それが、一番迷惑なリーダー像。RT @roromich どの山を目指すか分からなくても、リーダは自信を持たないといけない。

・目指すべき山を決めずに歩くは、さ迷うに等しい。

・登りたい山を決める事。これで人生の半分が決まる。

となる。

つまり、どの山を目指すのか分からない(具体的なビジョンがない)間は、組織を持ってはいけない、ということと理解している。

「ビジョン(時間的概念が含まれる)」までは落とし込めていないが、自分の心が行きたいベクトルは出てきたので、あとは焦らずに、その方向に向かって勉強をし、自分の中の何かが熟成するのを待とうと思う。

僕が大好きだった松田優作も言っていたが、「無理矢理何かを始めると、結局、時間を無駄にする」。

その轍は、2度と踏まないと決めたので。