人生は短い。

僕よりも5才ぐらい若い世代までの人なら、電撃トレードで巨人から阪神に移籍した小林繁投手のことは誰でも知っていると思うが、その小林繁投手が昨日、急逝された。

享年57才。因みに、僕の父の享年は55才。

残された家族はさぞかし悲しみに暮れているだろう。

小林繁投手に関しては、あの記者会見での凛とした姿が今も脳裏に焼き付いている。

「怪物」と呼ばれたとは言え、プロ未勝利の江川卓投手とトレードされたことは、沢村賞投手としてプライドが許さなかったはずである。

にも関わらず、愚痴や文句は一切、言わず、「向こう(阪神)に行ってからの仕事で判断して欲しい」と言った彼の言葉に、強い決意が感じられた。

僕が高校生の時だった。

早過ぎる小林投手の旅立ちに、江川は「(亡くなったからと言って)申し訳ないという気持ちは終らない」と言い、目を真っ赤にして言葉を詰まらせたという。

僕も、小林繁投手のような「潔い生き方」をしたいと思う。

心からご冥福をお祈りします。