「ヒット曲」は、「一発」出ればいい。

今日は、どういう脈絡かは分からないが、なぜか、CRM関係のカンファレンスでキーノートを務められた、「竹中平蔵」氏の講演を拝聴する機会に恵まれた。

大変勉強になった。

詳細は別途、レポートしたいと思う。

ところで先程、Twitterでもつぶやいたが、「ヒット曲」は、「一発」出ればいい。

問題はそのインパクトの大きさである。それで人生が決まる。

Hotel California/Eagles, Stairway to Heaven/Led Zeppelin, Layla/Eric Clapton等、世界レベルのミュージシャンでも、代表的ヒット曲は、せいぜい1~2曲である。

そういう意味では、Michael Jackson は間違いなく、天才である。

尚、「ヒット曲」の話は、「起業家」人生にも当てはまる。

「終身雇用と年功序列賃金」で果実を最大化するには「アベレージスコア」が良い方が有利なのだろうが、「起業=ベンチャー」はそうはいかない。

シングルヒットをコンスタントに狙うのは、かえって難しい。

そもそも起業を志すような人は、僕も含めて「リスク愛好的バイアス」が高いわけであり、統計的には「マイナス利潤(全体としての投資リターンはマイナス)」であるにも関わらず、「自分だけは成功する」と思って事を始めるわけだ。

カジノが成立するのも同じ理屈である。

つまり、成功確率「数%」に賭けるのを「正当化」するには、「期待収益(当たった時の利益)」が大きい必要がある。

今の日本で新卒の若者が「公務員志向」なのは、「起業の期待収益」が「小さい」からである。

「弱者」を「保護」しても(「救済」とは別の話である)「期待収益」は高まらない。

一時凌ぎは別として、雇用も生まれない。

「敗者復活」ができる社会こそ、健全である。