僕にとっては、新しい「文化圏」のようなもの。

昼過ぎまでは暖かな日差しが届いていた日曜日だったが、昼寝から起きたら、曇り空となっていた。

数週間前から気管支炎を煩っており、年齢のせいか?なかなか治らない。

ところで、今日は妻方の伯父の3回忌の法要があった。

20人ぐらいが集まっただろうか?六本木のお寺(都会のど真ん中にもお寺もお墓もある)に集まり、住職のお経を聞いた後、近くのお墓に行き、またお寺に帰り、みんなで会食をした。

僕の前に座ってお利口にお経を聞いていた我が子と、彼の隣りに座っていた妻の従姉妹と彼女の子供を見て、血の繋がりの不思議さを思った。

僕たちの子供と妻の従姉妹や彼女の子供は血が繋がっているわけだが、僕と彼女達は親族ではあっても、血の繋がりはない。

子供は親とは関係のないコミュニティ(友人関係)を形成し、いずれ、親元を離れていくわけだが、考えてみると、子供は生まれた瞬間に、両親とは異なるコミュニティを持っていることになる。

でも、僕たちは、血の繋がりを超えて、こうして「親族」という絆で繋がっており、お互いの人生に関わっている。

特に、妻方の親族は、僕の方の親族とは価値観や生き方が大きく異なる人達が多く、僕にとっては、新しい「文化圏」のようなものだ。

イノベーション(新しいこと)は、どのような領域であれ、異なるものの組み合わせによってしか生まれない。

生まれた時はお互いにその存在さえも知らなかった男女が結婚し子供をもうけるということの深遠さを、改めて感じた義理の伯父の法要だった。