「10年の歳月」と「一夜限りの再結成」と「経営理念」。

昨夜は、僕たち「インタースコープ出身者(関係者)」にとっては、文字どおり、記念すべき一夜になった。

年度末で多忙を極めているところに生憎の悪天候が重なったにも関わらず、既に法人としては存在していないインタースコープというベンチャー企業の「一夜限りの再結成(10周年)」に、50人もの仲間が参集してくれたことを、とても光栄に思ったと同時に、そういう仲間と仕事ができたことを改めて幸せだと思った。

みんな当時とあまり変わらず、とても元気な表情で楽しそうに談笑している姿を見ると、あまり時間の経過を感じれられなかったが、当時は20~22歳の学生だったインターンの面々が30代を迎えている事実を知り、10年という歳月の重みを実感した。

もう父親や母親になっている人もいる。

また、「パラダイス鎖国」なる著作がヒットするほどに萎縮している今日の日本だが、インタースコープOBOGの何人かは、海外で仕事をしたり暮らしたりしており、グローバルに活躍していることを誇りに思う。

その一方、それ程に優秀な人材を惹き付けていたインタースコープというベンチャー企業を、今日まで存続させることのできなかった僕や山川さんの不甲斐なさを感じもした。

それでも集まってくれた仲間には、心からお礼を言いたい。

当時とはお互いの立場と関係は変わったが、それぞれの人生において、「科学的アプローチと徹底した人間主義により、新たな社会的価値を創造する」というインタースコープの経営理念を実践していってくれたら、創業者として、それほど幸せなことはない。

そして、いつの日かOBOGの中から、インタースコープを超えるベンチャー企業を創業する人が現れることを期待したい。

僕もまだまだ頑張ろう。

そんな想いにさせてくれた「一夜限りの再結成」だった。