「国立を満員にする」。

今朝は、投資先のイミオでの経営会議があった。

詳細は今はまだ書けないが、ここ2~3ヶ月でビジネスモデルを大きく見直し、急ピッチで事業の運営方法を変更してきた。

今年度の後半には、その効果が数字となって顕れてくると思う。

ところで、イミオが発行している「GREEN」というフットサルのフリーペーパーがある。

最新号(5/4)はワールドカップ特集で、元日本代表「北澤豪」氏のインタビュー記事が掲載されている。

その記事の中に、彼のこんな発言が紹介されていた。

「当時、カズさんは、新聞の見出しになるようなフレーズを自分で考えて言っていたからね。人を惹き付ける為に。だからマスコミが集まるんです。三浦知良だからじゃなくて。あの人がブラジルから帰ってきたときは、『国立を満員にする』とか、『ワールドカップへ行く』とか、大きなビジョンがあった。だからそういう行動をしていたし、我々も学んだし、一緒にそういうことをやってきた。それは今との違いとしてあると思う」。

そういう僕自身もそうだが、今年のワールドカップは、以前の時ほどの盛り上がりを見せていないと言われる。

日本がワールドカップに行くのが何となく当たり前になってしまったり、今年の代表チームの戦績がいまひとつだったりと、その理由は色々とあると思う。

「ドーハの選手はいつも言っていたんだよね、『時代を変える』とか」。

「我々の頃は、サッカー界全体や、それを超えたところを、みんなが意識していた。我々のそういう思いを、見ている人が感じてくれたというのはあるんじゃないかな。『何かが変わるんじゃないか』というのが、人が関心をもつ理由の1つではあるから」。

「時代の違いはあるし、ヨーロッパや南米みたいにサッカーが定着していれば別だと思う。ただ、今のサッカー界に必要なものは何かということは、常に考えながらやって行かないといけないと思う。それは自分達にまた戻ってくることだから」。

記事を読みながら、今の自分に足りないのは、そういうことなんだろうと思った。

「インターネットで旧態依然とした調査業界を変える!」とか、「インターネットリサーチを主流にする!」とか、もっと大きなことを言えば、「インターネットやベンチャーや起業というものを通じて既得権益を打破し、社会を変えて行く!」とか、自分自身や自社(インタースコープ)のことを「超えたこと」を考えていた。

時代が変わったと言えばそれまでだが、ここ数年の僕は、大きな失敗をしたことで、心が縮こまっていたと思う。

そのことに気づかされた。

ところで、ここ数日、スペンサー・ジョンソンの「頂きはどこにある?」を読み返してみた。

改めて読んでみると、昨年の秋には気づかなかった、たくさんのことに気づいた。

特に「次の山に到達するには、『自分の具体的なビジョン』、つまり、自分にとって『意味』があり、現実的で、本当に望めば達成できるビジョンをつくり、従うこと」というメッセージは、僕の心に響いた。

「国立は満員になった」し、「インターネットリサーチは主流になった」。

これからの僕にとって「意味」があり、本当に望めば「達成可能(現実的)」で、尚かつ、自分の人生を超えて、社会全体にとって「意味」があるビジョンを考えたい。

そう簡単じゃないけど、それがないと、僕のこの先の人生は進まない。