「無手負け流」。

先週末は思い掛けず、辻さんとブログを介してのやり取りがあり、色々と考えるきっかけとなった。

彼が言うとおり、「心」の問題は大きい。

ゴルフに限らず、仕事でも人生そのものでも、いざという時の「精神力」がものを言う。

そういう僕は、決して「心」は強くない。

今までの人生を振り返ってみると、上手く行った時は「幸運」。
上手く行かなかった時は「心」が弱かった。

では、なぜ「心」が弱かったのか?ということだが、「惨めな思い」をするのが嫌なのだろう。

「他人にいいところを見せたい」とか?「カッコ悪いところを見せたくない」とか?「虚栄心」というか「エゴ」が強いのだと思う。

さらに言えば、何故、虚栄心なりエゴが強いのか?ということになるが、そのことを掘り下げるよりも(自分では、かなり掘り下げた/笑)、どうすれば、それらを捨てることができ、常に「自分」でいられるか?その方法を考えた方が建設的である。

しばしば「無欲の勝利」と言うが、要するに「欲しがるな」ということなのだろう。

僕の好きな「相田みつを」の本に、こういう一節がある。

「無手負け流」

「男が仕事をする時には、常に捨て身でなければだめである。捨て身とは、何も欲しがらぬことである。損得、勝ち負けという、人間の『物差し』を捨てることである。無手負け流家元 1986年6月18日」。

もうひとつ、昨年のエントリーでも紹介したが、今季に入り絶好調の「宮里藍」選手のコーチは彼女に、「自分に期待し過ぎてはいけない。すぐに結果を求めないこと」と指導しているという。

「目の前のことに集中する」。

「処方箋」は既に出ており、あとは「実践」するだけ。

それが最も難しいんだけど・・・。

ところで、辻さんは独特のクリティシズムの持ち主で、ちょっと取っ付き難いところがあるが、住信インベストメントを辞める時、たった一度しか面識のなかった僕のところに、わざわざ挨拶に来てくれた律儀な人でもある。

「心」を強くするために、一度、辻さんとゴルフをご一緒させていただくのは妙案かもしれない。

平均スコア80台の彼にとっては、平均スコアが100を切るか切らないかの僕では物足りないだろうけど・・・。