「子供の発熱」と「役割分担」。

今日は天気予報よりも早めに雨が上がり、真夏のような太陽が顔を出した。

久しぶりに夏がやってきたという感じがした。

ここ数年は、あまりの暑さに夏は嫌いになっていたが、今年は今のところ、本格的な夏の到来を楽しみにしている。

子供の頃の夏休みを思い出す。

ところで、その「子供」であるが、昨日の夜、僕らの子供が急に発熱した。

昨夜は妻の仕事の関係で僕が子供を保育園に迎えに行き、一緒に夕食を食べ、お風呂に入り、寝かせようとしたところ、彼の身体がちょっと熱いな・・・と思い、熱を測ると37.9度。

こちらが心配すると本人も心配するので「大丈夫だよ」と言いつつ、今日のアポのことが気になっていた。

23時頃だっただろうか、妻が帰ってきたので、ベッドから起き出してリビングに行き、子供の具合を説明し、再度、熱を測ると39.1度。

今までに何度も書いているのでご存知の方もいるかと思うが、妻の仕事は「臨床心理士」で、少々特殊な仕事なため、急な面談のキャンセルがし難いという事情がある。

そういう僕は、午前中はラソナの経営会議が入っており、午後は、この4月からお世話になっている法政ビジネススクールでとあるアポがあり、それらのことが気になって、昨夜はあまりよく眠れなかった。

今朝起きて、子供の熱を測ると38度。保育園は無理だ。

妻と相談をし、結局は僕の予定を調整することにした。

朝早くから関係各者に電話をし、お詫びをしたり、予定を再調整していただいたり・・・。

やはり、どちらかの両親が近くに住んでいたり、どちらかが仕事をしていない状況でないと、子供を育てていくのは大変である。

こういうことが起こる度に「病児保育」を検討しようかという話もするが、普段からそういうサービスや施設を利用していれば話は別かもしれないし、個人差もあると思うが、具合が悪く、ただでさえ精神的にナーバスになっている子供が、見知らぬ人や施設に預けられることをすんなりと受け入れるとは思えない。

彼がまだ1歳ちょっとの頃、どうにもならず、病児保育に一度だけ預けたことがあるが、38度以上の熱があるにも関わらず、僕らが迎えに行くまでに一睡もしなかったらしく、その数日後、肺炎になったことがある。

また、それから暫くは情緒不安定な日々が続いていて、僕はそのことが頭から離れなかった。

そんなことを考えると、経済的なことはさておき、2人目を・・・なんてことは非現実的である。

因みに、僕たち3人兄弟は、一緒に住んでいた父方の祖父母に育てられたわけであり、また、隣りの市に住んでいた叔母は、彼女の子供を僕らの祖父母に預けて仕事に行っていたりと、そういう環境が整っていたわけである。

特に、都会での子育ては経済的な負担が大きいのは事実だが、「子供手当」を支給することが「子育て環境」の「改善」に繋がるかというと、そうではないだろう。

「では、どうすればいいか?」と言われると、明確な解はないが、高度経済成長を通じて、様々な分野で進んだ「役割分担」のあり方を、これからの時代を見据えて、見直すことが必要なのだろう。

仕事のことでご迷惑をかけた方々にこの場を借りてお詫びを申し上げると共に、これからの「社会のあり方」を改めて考えたいと思う。