今日は法政ビジネススクール(イノマネ)での授業の後、僕たちのような「外部」の教職員に対するオリエンテーションと専任の教職員の方々との懇親会があった。
その席で分かったことだが、ある教授とは以前に面識があり、尚かつ、共通の知り合いがいた。
共通の知り合いとは、僕の旧知の友人で、シリコンバレーに渡り、ip infusion という会社を立ち上げ、数年前にアクセスに売却した吉川さん(そういえば、彼も法政出身だ!)という方だが、その教授は以前、独立系ベンチャーキャピタルの経営に参加しており、ip infusion に投資していたという。
世の中は狭いということを実感した。
そのような実務経験のある教授陣を揃えているイノマネは、とても風通しがよいビジネススクールである。
学生の方にとっても、大きなベネフィットだと思う。
話は変わるが、先月の最終土曜日(5/29)、Klab株式会社という、ケイタイ関連を中心としたアプケーション開発会社が主催する、ゴルフコンペに参加させていただいた。
そのコンペ、そもそもは女性ベンチャー経営者の集まりとして企画されたらしいが、結果的には男女混合チーム計5組の賑やかなコンペとなった。
そのコンペで一緒の組でラウンドさせていただいた、アップウェブというウェブの企画製作会社を経営する藤田さんという女性の話が印象的だった。
「社員5人以下、年商3億円以下の会社に限定しています」。
彼女はそう言っていた。
特にベンチャー企業の場合、通常の感覚では、社会的信用を獲得したいという思いから、ついつい大企業というか有名企業を顧客にしたがるものだが、彼女は自社の経営資源や体力を考えて、冷徹な判断をしている。
つまり、自分達が「競争優位性」を持てる「顧客」に特化し、それが発揮できない顧客は「捨てる」ということだ。
ドラッガーのいう「劣後順位」である。
八方美人では、ビジネスはできない。
頭では分かっていても、なかなかできることではない。