日本政府が発表する数字も信用してはいけない・・・?

今日は、ソフトブレーンダイヤモンド社共催のセミナーにお邪魔した。

講演者は3人。

トップバッターは、今をときめく勝間和代さん。30分という短い持ち時間だが、彼女らしい歯に衣着せぬストレートな内容で勉強になった。

次の方は、精華大学経済管理学院副院長の白思恩紙で、中国経済の現状をマクロ経済の視点から解説してくれた。

最後は、週間ダイヤモンド副編集長の遠藤典子氏。ジャーナリストとして現場の取材を通して見出した現実の話はおもしろかった。

特に、Samsung 躍進の理由は、勉強になった。ひと言で言えば、猛烈な社風と評価制度にある。

例えば、Samsung は取締役になると報酬は「10億円」!!

しかし、一般社員は300~400万円。部長は600~800万円。役員(いわゆる執行役員のことか?)になると、2,000万円。

そこから先は、二桁ジャンプするわけだ。

因みに、Samsung の海外売上比率は「87%」。役員になるためには、TOEIC900点以上。

崔志成(チェ・チソン)社長の「私の辞書には『2位』はない」という発言は有名である。

これは、武勇伝のひとつだろうが、Samsung は欧州を攻めている時、イタリアテレコムの仕事を取ろうとして、どこの前と言っていたかは忘れたが、テントを張って頑張ったという。

猛烈 is beautiful!である。

ところで、昨日のエントリーで、サロー教授の話を引き合いに出し、GDP等の経済統計を担当する人間の人事権を、大統領や首相が握っている国の「数字」を信用してはいけないという話を書いたが、勝間さんは「日本政府が発表する数字も信用してはいけない」と喝破していた。

たしかに、自民党から民主党に変わったことにより、そんなことが行われていたわけ?という話(例:機密費の使途等)が明るみで出てきており、政府に「再配分(約40%らしい)」を任せて尚かつ統計数値も任せたのでは、自分たちに都合の良い数字をつくられても不思議ではない。

何事も「Critical Thinking(疑ってかかれ!)」が今日の収穫である。

ところで、勝間さん。僕がTwitterで、彼女の講演中にその内容についてと書いたところ、ご自分の講演終了後、僕のツイートを見つけ、レスを送ってきた。

何という情報収集努力だろう。完全に脱帽である。

やはり、猛烈 is beautiful!ということか・・・。

追伸:参考までに、週間ダイヤモンドに関する池田信夫氏のブログを紹介しておくことにする。だからこそ、イノベーションが必要である!!