徹底的に「若者」に投資すべきである。

8月に引き続き、9月も平日はブログ更新皆勤賞を狙っていたが、昨日は、妻方の伯母の告別式でほぼ終日、慌ただしくしており、残念ながら皆勤賞はならなかった。

さて、今日の午前中は、投資先のイミオでの経営会議があった。

創業5年目の今年は、数ヶ月前に第三者割当増資を行い、事業構造も大きくReDesignしたが、今日はその後の経過をレビューした。

創業者の倉林さんは、僕が直接知っている20代の経営者の中では間違いなくトップクラスで優秀だが、それでも、はやり、やってみないと分からないことが多い。

「選択と集中」という言葉は、経営学を勉強したことのない人でも、その意味することは理解できると思うが、理屈や「頭」で理解することと、その「本質」を「実感」を伴って理解することは、まったくもって異なる。

僕が法政大学ビジネススクールでお世話になっている小川先生が「本人が納得するかどうかが一番大切だよ」と仰っているが、まさしく、そのとおりであり、それは僕に関しては勿論、倉林さんであっても、課題に直面して初めて、理屈や理論の意味を理解する。

勝負を決めるのは、どれだけ早い時期に、言い換えれば、最小限の経験(失敗)で、最大限の「学び」を得られるか?ということである。

僕は、それが遅かったが故に苦労をしているわけで、そう言う資格はないのだが、でも、見方を変えれば、その経験があるから、倉林さんや沼田さん(取締役)に、アドバイスができていると思えば、無駄な経験ではなかったということだ。

さらに言えば、僕自身が味わっている苦労と周囲にかけた迷惑から学んだことを、よりいっそうのレバレッジをかけて活かさないといけないし、活かせるように、もっともっと勉強しようと思う。

ところで、イミオでの経営会議の後は、健康のため、青山一丁目の顧問税理士のオフィスまで歩き、その後は、外苑前のオフィスまで歩いた。

外苑前のオフィスに向かう途中、ワンフロア約35坪のオフィスビルが、テナント募集の看板を出していた。

青山通りに面しており、外苑前の駅から至近で、ビルの程度もそこそこにも関わらず、数フロア、空いているようだった。

賃料にもよるだろうが、ネットバブルの頃であれば、ほぼ間違いなく、埋まっている物件である。

日本の産業構造なり経済情勢(情勢ではなく、構造的な問題である)を物語っている光景だった。

日本の国家予算(平成18年度。探せば、今年度も資料も公開されているだろう)の約25%は「社会保障(保険や年金等)」で、その約半分は「年金、老人医療給付費」である。

そして、文教および科学振興費は「6.6%」。そのうち、子供の「教育」に投じられる予算が、約半分だとして、3%強。

要するに、高齢者に厚く、若者に冷たい国だということだ。

僕は最近、つくづく思うが、やはり、10代20代の時に「見聞き(勉学)」したことの「広さ(多種多様さ)」と「経験」が、その後の人生の「OS(Operating System)」の基盤を築くのは間違いない。

徹底的に若者に投資すべきである。