元社員からもらった「勇気」。

僕も今日から仕事始め。

とは言っても、決められた時刻に出社する、いわゆる「通勤」というものがない僕は、自分で仕事を始めれば、それが仕事始め。

今日は朝、子供を保育園に送った後、メールの返事を書いたり、雑用を済ませた後、お世話になっている小川教授への挨拶に市ヶ谷まで出掛けた。

小川先生と10分ほど話をした後は、青山のオフィスに行き、年賀状をチェックした。

ところで、話を今朝に戻すが、子供を保育園に送っていく、いつものルートは、クルマの往来も少なく、まだ閑散としていた。

官公庁や金融機関は今日から仕事始めだが、他の業種はまだ正月休みで、本格稼働は明日からなのだろう。

そんなこともあってか、保育園も園児が少なく閑散としていた。

同じ組の子は我が子を入れて3人。大の仲良しの友達も休みらしく、彼の姿も見当たらない。

あまりの閑散さに唖然とした我が子は、「○○くんは、どうして休みなの?」と訊いてきた。

どうにも心細くなったらしい。他の子は元気で散歩の準備をしているのに、我が子だけは僕にしがみついたままだ。

でも、幼稚園の初日、園庭の門のところで、走って家に帰りたい・・・という衝動を必至に堪えていた人間が父親なわけで、彼を責めることはできない。

昨年のエントリーにも書いたが、受け継いで欲しくなかった僕の遺伝子を受け継いでいる、ということだ。

しかし、そんな僕でも、起業し、今年で20年になろうとしているわけで、彼も何とかやっていくだろう。

彼の欠点や弱点(言ってみれば、僕の欠点と弱点なので当たり前だ)をよく知っている僕が、彼が僕のアドバイスを理解できる年齢まで元気でいることと、その時、アドバイスを受け入れようと思ってもらえる父親でいることが、僕に課せられた責任だと思っている。

ところで、今年は、プライベートの年賀状はいつもどおり出したが、仕事の年賀状は、とある考えがあり、敢えて出さなかった。

実は「寒中見舞い」として、近いうちに出す予定である。

会社宛に頂戴した年賀状を見ていたら、昨年からマクロミルとなった旧インタースコープ社員のひとりからの年賀状に、心に「じ~ん」と来ることが書いてあった。

昨年8月、実質的にはマクロミル、インフォプラント、インタースコープの3社が合併した形となった際、そのキックオフMTGのビデオで、大谷さんや僕の写真が流された話は別の元社員から聞いていたが、「平石さんの写真も流れ、熱い気持ちになりました」というひと言を読み、新年早々、小さな「勇気」をもらった。

僕は幸せ者だ。

自分の子供のためは勿論だが、彼のような元社員の期待に応えるためにも、あの頃とは「生き方」は異なっても、まだまだ頑張っていかないと・・・。