【続】「黒澤 明」にはなれなかったけれど・・・。

今日は昨年末に行けなかった「お墓参り」に行った後、明治神宮に「初詣」に出掛けた。

七草も終わり、お正月は終わったにも関わらず、三連休で尚かつお天気も良いこともあり、境内は大勢の参拝客で賑わっていた。

参拝の列に並んでいると「なんて言えばいいの?」と子供が聞いてきたので、「今年は何をしたい?」と聞くと、「なるほど・・・」という答えが返ってきた。

5歳児は単なる子供(単純)だと思ってはいけない。充分に「社会(人間関係)」のことを考えている。

ところで、大した仕事もしておらず悠長に芝刈りをしているような身分ではないのだが、景気づけに「初打ち」に行きましょう!ということで、昨日はドリームゲートのアドバイザリーボードの面々でゴルフに出掛けた。

コースは「富津ブリストルヒルズ」

Gated Community なるコンセプトで、敷地内に「分譲住宅」があるプライベート倶楽部のようなゴルフ場だが、金融危機(リーマンショック)のせいもあってか分譲が順調に進んでいないらしく(リーマンショックがなくても、順調に進んだかどうかは疑問である)、ゲスト登録すれば一般客もプレーができるようになっている。

因みに、ゴルフ場の従業員は否定するが、「石川遼」選手は分譲住宅を購入したひとりらしい。とても難しいコースで、練習に最適なのだろう。

その難しい「ブリストルヒルズ」だが、フェアウェイを外すと、すぐに「ペナルティエリア」にボールが入ってしまう。

フェアウエイは広くも狭くもないが、ラフが狭く、そのラフが終わると「草ぼうぼう」となり、とてもボールを探せる状況ではなく、ロストボールは必至。

これは僕の邪推だが、開発費がもたなかったのだと思う。

あの「草ぼうぼう」のエリアをボールを探せるように整備するには、相当なお金がかかるだろう。

さて、昨日は、その超難関コースにも関わらず、一緒に回った松谷さんの意向により、なんと「フルバック」からラウンドした。

因みに、3番ホール(ロングホール)は「615ヤード」。尚かつ、途中から打ち上げ。

全米オープンじゃないんだからさ・・・���いう感じである。

でも、そのホールは、何とかボギーで切り抜けた。

ドライバーを辛うじてフェアウェイ右のラフに留め、2ndをユーティリティで打ち、打ち上げとなる第3打は無理をせず、7番アイアンで刻んだ。

4打目(アプローチ)をピンそば2メートル弱に付け、下りのパーパットを慎重に打ったが、カップの直前でフックし、僅か左を通り抜けた。

我ながら上出来なパットだったので、まあ仕方ない。

このホールはまずまずだったが、前半:54、後半:64で、トータル:118。

散々なスコアだった。

ところで、昨日のゴルフを通じて、僕は大切なことを学んだ。

それは「自分の限界を『認める』」ということだ。

今日のエントリーで書こうと思っている内容は、タイトルこそ違えど、以前にも何度か書いている。

例えば、今から4年半前、「すべてを受け入れる」というタイトルで書いたことがあった。

何を言いたいかというと、分かったつもりが、実は「分かっていない」ということだ。

順番が逆になったが、一緒に回ったメンバーは、プロジェクトニッポン(ドリームゲート運営企業)の松谷さんクレア法律事務所(代表弁護士)の古田さんと僕の3人。

松谷さんとは7回目のラウンドだったが、昨日で「3勝3敗1分け」。

でも、ゴルフのレベルは、松谷さんの方が格段に上である。

実は、初回は僕の負けだったものの、その後は引き分けを挟んで僕の勝ちが続いていたが、それは、松谷さんが途中で大叩きをして自滅してくれたからであり、実力差は必ず現れるもので、ここ3回は3連敗で、遂にイーブンになった。

最近はレッスンにも行かず練習もしていなかったという事情はあるが、5年もレッスンに通っていながら、レッスンは受けたことのない(僕の推測)松谷さんの方がスウィングもキレイだし、飛距離もナイスショットの確率も高い。

要するに、「才能が違う」ということだ。

昨日のゴルフを振り返りながら、プロゴルファーの「藤田寛之」選手のことを思い出した。

藤田選手のことは昨年12月のエントリーでも書いている。

彼は「クルマに例えれば、自分はポンコツ。(タイガー・ウッズやフィル・ミケルソン等)あっちはスーパーカー。でも、そのポンコツでどこまで勝負できるか?トコトン挑戦したい」と言っており、そのことを引き合いに出し「努力の人」なのだろうと書いたが、実際には、その「本質」を理解していなかったということを、昨日のゴルフで知った。

冷静に考えて、ポンコツでスーパーカーに勝てる訳がない。

でも、藤田選手は諦めずに「挑戦し続けている(努力をし続けている)」。

スーパーカーもミスをするし、調子が悪い時もある。

その時(チャンス!)、自分がの調子が良ければ、ひょっとしたら勝てるかもしれない。

才能がないと言って「努力まで諦めて」しまったら、そのようなチャンスが巡って来ても勝つことはもちろん、競ることもできない。

また、努力を続けられるのは「ゴルフが好き」だからなんだろうし、努力が出来なかったという自分を「見たくない」のだと思う。

才能がなければ、人一倍「努力」するしかない。

それが出来ないのなら、さったと止めた方がいい。

才能溢れる相手の何倍も努力せずして、勝てる可能性はない。時間の無駄である(好きなこと、自分が続けられること、努力が苦にならないことを仕事にした方がいい。そうでなければ、結果は出せない)。

僕ぐらいの人間が、ビジネスの世界で起業家として生き残っていくには、それこそ、他人の何倍も努力する必要がある。

話は変わるが、ゴルフの前日、インタースコープ共同創業者の山川さんの誕生日会で久しぶりに会った、バーチャレクスというベンチャーを経営する丸山勇人さん(ゴルフのハンディは「5」)から、とても為になる話を聞いた。

「ラウンドも勿論ですが、ドリル(練習)もイメージが大切なんですよ。だいたい、ピッチングを打って、7番を打って、5番を打って、スプーンを打って、ドライバーを打ってって感じでしょ。それじゃダメなんですよ。アプローチだったらアプローチだけ、一日中練習するんですよ。仕事だって何だってそうじゃないですか?ある時期は、それこそ『あいつ、変だよ!』って言われるぐらい、徹底的に集中しないとダメなんですよ」。

おっしゃるとおりである。

年男の今年(もう後がない)は、とにかく「徹底的に『本』を読む」こと(つまり、勉強すること)と、僕にとって2冊目の本の「原稿を書く」こと。

これに「絞る」ことにした。

本は、目標「100冊」。3.5日に1冊。

数えたことはないが、今までの人生では、年間せいぜい「20冊」である。

つまり、読書量を「5倍」にするということだ。

これは、生活を変えない限り達成不可能である。

でも、才能がなければ、努力をするしかない。

結果を出したければ、それしかない。

ところで、バックナンバーを探していて、「黒澤 明にはなれなかったけれど・・・。」というエントリーを見つけた。

前半はさておき、自分で言うのも何だが、後半はなかなかいいことを書いている。

自分が欲しかった才能を持って生まれなかったことを悔やむのではなく(悔やんでも、欲しかった才能が手に入るわけではない)、「持って生まれた才能を100%発揮する」ことにエネルギーを集中することが大切。

これも、このエントリーを書いた時には、知識や理屈としては知っていても、その「事実」を受け入れられてはいなかったということだ。

一説によると、殆どの人間は自分が持って生まれた才能の20%程度しか発揮していないらしい。

本当の意味での「理解する」ということは、「行動が変わる」ということである。