みんな違って、みんないい。

そもそも人間は、もって生まれた才能も違うし、興味を持つ対象も異なる。性格も背格好も違う。

誰もが大谷翔平や羽生結弦になれるわけじゃない。持って生まれた才能が無ければ、努力しても花は咲かない。それが現実だ。

でも、自分が親からもらった才能や能力を最大限に活かすことは誰にでもできる。それさえせず、他人を羨んでも仕方ない。

武蔵野EMCは、多種多彩な学生が集まっており、同じ基準で比較することは意味がないことを教えてくれる。

「他人の夢を笑わない」EMCの魅力を伝えるエピソードVol.4 は「寮生活」にまつわるストーリーだ。

「今まで自分のまわりには、大学進学を目指してため勉強している人しかいなかった。

ところが、EMCに入ってみると、髪をピンクに染めている人、ピアスをしている人、めちゃくちゃウェーイな人など、アイドルになりたい!と宣言する人など、今までの自分の人生には存在しなかった、とにかくぶっ飛んでいる人がたくさんいた。

EMCの最初の一年は「寮」で生活を共にする。そんな型破りな同級生たちが怖くなり、一週間、部屋に引きこもり、鬱寸前まできた。

その後、ある女子から話しかけられて話してみると、とても面白い人で、その彼女のお陰で色々な人と関われるようになった。それまでの固定観念が崩れて、見た目だけの偏見で物事を見るべきではないと思った」。

by 紺野勝太(武蔵野EMC第1期生)

「みんな違って、みんないい」。この世の中に、誰一人として、同じ人はいない。EMCは、そのことを教えてくれる。

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スライダーは投げなければ習得できない。

ドリームビジョンの事業を整理し、晴耕雨読ならぬ「晴『読』雨読」生活を送っていた頃、読書の合間にゴルフのレッスンに通っていた。

どうすれば、より飛距離が伸びるのか? バンカーからボールを出すにはどうすればいいのか? アプローチには、どのような種類があり、どんなメリットとデメリットがあるのか?等、様々な「理論」を学んだ。

ベストスコアは「89」。今までに計3回、89で回ったことがある。たいしたスコアではないが、何度か100を切ったことがあるレベルだった僕が80台のスコアを出すことができたのは、ゴルフの「理論」を学んだからだ。

僕が通っていたのは、片山晋呉プロのコーチ(当時)として有名な谷将貴さんが経営しているスクール。片山晋呉さんにも一度だけ、そのスクールでお会いしたことがある。僕が「応援しています。頑張って下さい!」と言うと、「ありがとうございます!」と気さくに返事をしてくれた。

ところで、他人の夢を笑わない」武蔵野EMCの魅力を伝えるエピソードVol.3 は「理論と実践」に関する話だ。今年3月まで12年間、法政大学経営大学院(MBA)で教えていた僕にとって、身近なテーマでもある。

「僕は甲子園を目指して、野球に打ち込んでいた。残念ながら、甲子園へのキップを得ることはできなかったが、野球を通じて学んだことがある。

僕はピッチャーではなかったが、ストレートの球速を上げるためにも、切れ味の良いスライダーを投げるためにも、セオリー(理論)がある。バッターとして、どうすれば飛距離が伸びるのか? それにも理論がある。

但し、問題は「理論を学んだだけでは、野球は上達しない」ということだ。野球だけじゃない。自転車に乗れるようになるためにも、サッカーも水泳も、いくら技術本、理論の解説書を読み漁っても、実際にやってみなければ、何事もできるようにはならない。

それは「起業」も同じだと思う。

僕はいわゆる『学生起業家』だが、実際に起業してみて、初めて分かったことがたくさんある。創業メンバーとどうやって理念を共有し、同じ目的に向かって事業を推進していくのか? まだまだ分かったようなことは言えないが、理想と現実の違いを嫌というほど知らされた。

武蔵野EMCの教員の方々は、全員が現役の起業家やベンチャーキャピタリスト、新規事業の責任者だ。

「経験者の言葉」は重みが違う。「起業家」として様々な辛い経験をし、何度挫折しても挑戦し続けたからこそ、今がある。

そんな先生たちを、僕は尊敬している。僕もそんな大人になりたいと思う!」

by 大武優斗(武蔵野EMC第1期生)@VEL_yuto

彼には是非、10年後か20年後か分からないが、武蔵野EMCに戻ってきて、教員として後進の育成に取り組んで欲しい。Top Gun : Maverick のようにね(w)!

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他人の夢を笑わない。

僕も創設に携わった武蔵野大学アントレプレナーシップ学部(通称:武蔵野EMC=Entrepreneurship Musashino Campus)は、とてもユニークな学部だ。

教員は全員が現役の起業家やベンチャーキャピタリスト等。学生も多種多様でユニークな面々が集まっている。年齢的には僕の子供のような人たちだ。その彼・彼女たちとの交流から、様々な学びと刺激を受けている。

他人の夢を笑わない」というのは、武蔵野EMCの魅力を端的に表している。僕が担当する授業で、何人かの学生が異口同音に口にした言葉だ。

僕は、その言葉を自分のブログのタイトルとして、拝借することにした。

そして、そのタイトル以外にも是非、僕のブログを読んでくれる方々に知って欲しい武蔵野EMCの魅力がある。それを僕が担当するクラスの学生たちと一緒に考えた。これからひとつずつ、僕のブログで紹介していくことにする。

武蔵野EMCの魅力を伝えるブログ Vol.1

「私の夢はずっと『アイドル』でした。同時に『私なんかが・・・』と諦めていました。でも、EMCに入り、皆が夢を応援しあう姿を見て、『もしかしたら私も』と思い、授業内のプレゼンで「アイドルになりたいです!」と言ってみました。

『あなたが?』と引かれるのが怖かったけれど、皆から返ってきたのは、たくさんの拍手と『頑張れ!』でした。

EMCじゃなければ、自分の夢を認められない人生を後悔していたと思います。あの日のおかげで今は着実に夢に近づいています。

あなたの夢もここで叶えませんか?」

by 重久紀香(武蔵野EMC第一期生)

彼女はまだ、夢の途中にいる。敢えて、厳しいことを言えば、その夢が叶うかどうかは何も保証されていない。でも、その夢に向かって一歩、踏み出さなければ、絶対にその夢は実現しない。

ところで、「希望学」という学問があることをご存じだろうか?

東京大学の玄田有史教授が中心となって始められた研究だ。

玄田教授たちが2005年に実施した調査によると、小学6年当時で「71%」、中学3年当時で「66%」が、自分の将来において、何らかの具体的な「希望する職業」があったそうだ。

しかし、その希望は多くの場合、実現していない。

希望していた職業に就いた経験がある人の割合は、中学3年の希望については15%、小学6年の希望に至っては、僅か8%に過ぎない。つまり、子どもの頃に希望した職業に就くことは実現困難ということだ。

では、将来に対する「希望」や「夢」を持つことは無意味なのか?

しかし、前述の調査結果によると、希望を持つことが、将来の職業選択や人生にに大きな影響を与えているという。

具体的には、小学6年生の時に希望する職業があったとする人々の場合、「86%」が仕事において「やりがい」を経験したことがあると答えているのに対して、希望が無かった人々の場合、その割合は77%に留まっている。

さらに、希望には、個人的な精神充実に留まるものもあれば、個人が希望を持って行動した結果として、それが何らかの「社会的な影響」を及ぼすものまである。

つまり、より多くの人々が希望を持てる社会を実現することは、活力に満ちた社会を実現することに繋がるということだ。

日本は、特に若者が将来に対して希望を持ちにくい国だという。

そんな日本を変えるべく創設されたのが、武蔵野EMCだ。

会社に入るか、社会を創るか」。

自分の思考と行動で、世界をより良い場所にできると本気で信じる人を増やす」。

これが、武蔵野EMCの理念であり、我々が目指すものである。

是非一度、武蔵野大学オープンキャンパスにいらしていただき、その空気を感じて欲しい。

譲れない想い。

「人は変われる」。2021年4月開設予定の武蔵野大学アントレプレナーシップ学部の学部長就任予定の伊藤羊一さんにとっての「譲れない想い」だ。

2020年6月21日(日)。Zoom で行われた武蔵野大学オンライン・オープンキャンパス。来年4月の開設を目指す我々アントレプレナーシップ学部にとって、初めての「オフィシャル」な行事が今日のオンライン模擬授業だった。その中で伊藤さんが、「リーダーシップと意思決定」というテーマで語ったご自身の枠で、「譲れない想い」として発したのが「人は変われる」という一言だった。それは、ご自身の経験から培われた彼自身の哲学と言ってもいいだろう。

では、僕にとっての「譲れない想い」は何だろう?

残念ながら、伊藤さんのようにポジティブなものとは言えないかもしれないが、僕にとっての「譲れない想い」。それは「2つ」ある。

1つ目は中学一年の時に受けた「人生で初めての『英語』の授業」に遡る。「世の中に、こんなにおもしろいものがあったのか!?」。あの時の衝撃を超える出会いは、未だ僕の人生には存在しない。その時から僕は「いつかは海外(英語圏)に住んでみたい」と思うようになった。残念ながら、まだ実現できていない。

2つ目も「中学一年生」の時。「最初の中間テスト」だった。僕が通っていた中学校は「50点満点」で、5教科すべてで満点を取ると「250点」なのだが、最初の中間テストでの僕の成績は「200点」。学年約230人中、17番だった。

「平石さ、これ以上、英語を勉強しても、あと5点しか伸びないよね? でも、数学を勉強したら、あと25点伸びるよね?」。

そうじゃないんだよ。僕は英語も数学も理科も社会も国語すべて満遍なく勉強した結果、数学だけが「25点(100点満点なら50点)」だったんだよ。

ドラッカーを引き合いに出すまでもなく、苦手なものを人並みにしてみたところで、何の競争力もない。今の僕なら、その担任の先生を完膚なきまでに「論破」するだろう。

「個性を認めない」日本の教育。ドン・キホーテちっくかもしれないが、さらに言えば「個性を認めない日本社会」に対する「挑戦」が、僕にとっての「譲れない想い」だ。

だから僕は「Status Quo(現状維持)」を良しとする(固執する)「既得権益」が嫌いだ。そのことを言語化できたのがいつだったか? 正直、憶えていないが、そう遠い昔ではない。

尚、誤解のないように付け加えておくが、そういう立場にいても、機能しなくなった現状を打破し、組織的にイノベーションを求め、そして、個々人の個性を尊重してくれる方もいる。武蔵野大学の西本学長は、その一人だ。でなければ、教員は全員、現役の起業家、投資家、新規事業開発者等の「実務家」という、前代未聞なアントレプレナーシップ学部を開設するなどという、自ら波風を立てるようなことはしないだろう。初めてお会いした時、その温厚な風貌と雰囲気に秘めた熱い想いが、テーブル越しに伝わってきた。

話をオンライン模擬授業に戻すと、武蔵野大学アントレプレナーシップ学部の創設メンバーは、音楽で言えば、最高の「バンド」だと思う。個性豊かで極めて多様性に富み、生い立ちも学歴も職歴も何もかも異なるメンバーによるセッションは、授業をしているこっちが楽しくってしょうがない!今日のオンライン模擬授業で、そのことを実感した。

僕が行った模擬授業は、欲張り過ぎて、フォーカスに欠けるものになってしまったが(チャンスがあれば是非、リベンジしたい!)、他の人たちの授業を聴きながら、参加者(常時150-180人ぐらいは参加してくれていた)の方々からのチャットの内容を見ていて、僕たちの挑戦は確実に社会から求められている!そう確信した。

すべては、伊藤さんのリーダーシップと人選、そして、事務局の皆さんの献身的な仕事の賜物である。

1つ目の「譲れない想い」は、自分自身の起業や国内外のスタートアップへの投資を通じて、いつか、実現できたらハッピーだけど、2つ目の「譲れない想い」は、期せずして一緒に仕事をすることになった多彩なメンバーとのジャム・セッションを通じてなら、具現化できる気がする。

伊藤さんは53歳。僕は57歳(こうして書くのも嫌だけどw)。人生、50歳を過ぎても、50代後半からでも遅くはない。そのことを証明したい。

そして、「個性を認める日本社会」を実現させたい。

そのためには、まず、自分自身が、異なる価値観、様々な立場の人たちの考え方を受け入れる必要がある。FREE, FLAT, FUN. 伊藤さんのスローガンはいいね!

時々、心が折れそうになる時もあるけど、僕は、Be Bold or italic, never regular. な生き方を貫いて行かないと!