「構造(法則)」を理解する。感性だけでは一流にはなれない。

グロービスの小林さんのブログを読んで、改めて考えたというか、自分に言い聞かせたことがある。それは、「すべては次のステップへの土台である」ということ。

「普通の2階建ての家を建てるのと、50階のビルの基礎は違う。 立て方も違う」。明言だと思う。

ところで、僕は中学で初めて「英語」というものに接した時、「世の中にこんなおもしろいものがあったのか!?」と思った。さすがに30年も前のことなので、その時の感覚は風化してしまったが、あの時ほど感動したことは、僕の今までの人生ではないと思う。

僕は海外生活はしたことがないが、その頃から「発音」は褒められていて、普通の日本人が苦手な「話す・聞く」は得意である。しかし、今でこそ、そこそこのビジネス英語も出来るようになったが、30代半ばまでは、まったくと言っていいほど、出来なかった。

僕が最初の会社を経営している時、伊藤忠商事の仕事で、従業員が5,000人ぐらいの米国企業のCOOに対して、英語でプレゼンをする機会を頂いた。とても貴重な経験をさせて頂いた。心から感謝をしている。

それで僕は、数週間だが英語学校にも通い、ビジネス英語を学び、苦手というよりも「嫌い」だった「文法」の習得に取り組んだ。その結果、プレゼンは大成功した。

しかし、それ以上に僕にとって「大きな収穫」だったことは、「英語の基礎」ができて、英語が自然に上達するようになったことだ。

今は殆ど英語を話す機会はないが、ヒアリング能力は自然と向上していってるし、ネイティブの人と10~20分ぐらい話しをすれば、話す方も感覚が戻ってくる。

「土台」が出来ているからだと思う。

仕事に関して言えば、10年後ぐらいを目標にして考えていることがある。今の仕事をしているのは、そこに繋がると信じているからだ。

そして、そのことを成し遂げるためには「起業家」としての自分では無理で、「経営者」としての自分になる必要がある。

僕は「経営者」としての資質は決して高くない(むしろ低い)と思っているが、何事も努力をすれば、必要最低限のレベルには達することができると思う。

「感覚」ではなく、「構造(法則)」を理解すれば、再現性がある。

インタースコープを退任してしまったので、投資先優遇制度は適用してもらえなくなってしまったが、グロービスの単品メニューに通ってみようかとも思っている。

今は焦らず、将来への種まきをする時期だと自分に言い聞かせ、地味な仕事を厭わず、良いところを活かしつつ、弱いところを底上げしていこうと思う。