「自分の人生」を生きる。

僕のベンチャー仲間のひとり、井手光裕さんという方が、ブログでおもしろいことを書いている。

彼は「未来予想」サイトなるものを運営するリアラスを創業し、幾度と無くもうダメか・・・という苦境を乗り越えて、ジャフコから2億円以上の資金を調達し、さあ、これから!!という時にお父さんが急逝され、お父さんが経営されていた会社を手伝うため、泣く泣くリアラスを売却したという方である。

タイトルは「過去を振り返りたくなるとき」。

そのエントリーの中に、こんな一文があった。

「人の歴史から学ぶのも重要ですが、自分の歴史から学べることも必ずあるはず」。

そう。自分という人間を学ばずして、成功はあり得ない。

僕が、下手くそなギター小僧だった頃、その下手さあまり、自信を持てないでいた時に、プロ級の腕を持つある先輩から、こんなことを言われたことを思い出した。

「そりゃチャーには勝てないけどさ、チャーにはお前のフレーズは弾けないぜ。お前のフレーズを弾けるのは、お前だけなんだよ」。

アップル創業者のスティーブ・ジョブスも言っている。

「人生は短い。他人の人生を生きている暇はない」。そして、「自分の心と直感に従う勇気を持つことが大切」。

誰も僕の人生に責任を持ってくれるわけじゃないし、誰に何と言われようとも、カッコ悪くても、自分で納得したことをするのが一番だし、それ以外に方法は無い。

厳しくも温かい「株主」。

株主報告会が終って最初の月曜日、僕が落ち込んだと思ったのだろう、ある株主の方から励ましのメールが届いた。僕のブログを読んで、そう思われたようだ。

たしかに、かなり疲れたが、落ち込んだということはない。

むしろ、捨てるべき選択肢を整理でき、すっきりした。

でも、自分の理想やビジョンがとても遠くに感じられたり、ついつい、消去法で物事を考えたりしてしまう状況に陥ることはある。

そのような時、僕という人間を理解してくれる株主の存在は、「心の支え」になってくれる。

ドリームビジョンを創業して3年目。もう一度、心をチューニングする時期かもしれない。

3月は、僕の誕生月だし!!!

北京への切符はつかめなかったけど。

Qちゃんは残念な結果に終わったけど、見ていた人の心に何かを残したと思う。

1億2,000万人が注目する中、かつての金メダリストは、いったい、何を考えて走っていたのだろう?その重圧は、想像もできない。

岡山から駆け付けた心臓病の少女のひと言に「今のひと言で、私が救われました。走った価値があったと思いました」と言っていたが、失敗を恐れてチャレンジせず、他人の批判に終始している人が多い世の中で、彼女の生き方には、言葉にできないものがあると思う。

彼女の人生は終わったわけではなく、これからも続く。

「夢の続き」を見せて欲しいと思う。

何をするか?ではなく、何を「しない」か?

金曜日の株主報告会は、ほろ苦いとかいうレベルではなく超「激辛」だった。しかし、お陰で色々なことが整理できた。

当社の株主の皆さんは、ベンチャーキャピタリストの辻さんの著書「愚直に積め!」でいうところの「B. 根拠が明快で、否定モード」の人が多い。一方、「D. 根拠が明快で、肯定モード」の人は殆どいない。肯定される要素がなければ仕方ない(笑)。

僕は「投資家としての自分」は、「D. 根拠が明快で、肯定モード」だと思う。当社の投資先に対しては、常にそういう姿勢で臨んでいる。投資案件の外交先でも、基本的にはそうだ。

しかし、B.の投資家の存在は、今回の僕のように、とても良い「薬」になる。

「良薬は口に苦し」。昔の人は、とても良いことを言っている。

祝:上村愛子 W杯4連勝

フリースタイルスキーW杯で、上村愛子選手が4連勝を達成した。彼女のような活躍は、社会に「勇気と自信」をもたらしてくれる。日本人として素直に嬉しく思う。

Qちゃん(高橋尚子選手)にも是非、頑張って欲しい。仮に、優勝できなかったとしても、精一杯頑張っての結果であれば、それは、僕らに何らかの「メッセージ」を伝えてくれると思う。

北京への「切符」を期待したい。

言い訳ではなく「結果」を返す。

昨日は、ドリームビジョンの第3回株主報告会を行った。忙しいところ、ご出席いただいた株主の方々には心から感謝を申し上げたい。また、物理的に出席していただいただけでなく、非常に厳しいご指摘を頂戴した。ご指摘のとおりである。僕は言い訳は嫌いだ。結果を出すのみ。

メッセージを伝えられるのは「優勝者」だけ。

Qちゃんこと高橋尚子が明日(3/9)、北京五輪への「切符」を賭けて名古屋国際女子マラソンを走る。是非、その切符をつかんで欲しい。

先日の日経新聞に書いてあったことだが、シドニー五輪の金メダリストの彼女は「諦めなければ、夢はかなう、というメッセージを自分が頑張ることで伝えたい」とインタビューに答えている。

しかし、そのメッセージを実際に伝えられるのは「優勝者」だけだと、その記事の記者は書いている。

そのとおりだと思う。

それは高橋尚子に限らず、誰にでも当てはまることだ。

こうして、このエントリーを書いている僕に対しても・・・。