才能とは何か?

今日は僕が個人株主のひとりとして応援しているライブレボリューションの増永さんと久しぶりに会った。最後に会ったのは、昨年の暑い頃だったので、7~8ヶ月ぶりだろうか。

彼は僕よりも11才年下であるが、経営者としての才能は、僕よりもはるかに高い。

お父さんがゼネコンの役員をしていたらしく、お父さんの背中を見て育ったことが大きいのだろう。

しかし、父親の影響という意味では、僕の父も従業員2,000人を超える総合病院の事務長をしていたので、その父から学ぼうと思えば色々なことが学べたはずであり、父親の職業というよりも、本人の才能や努力が大きいように思う。

そんな増永さんは今「就職活動SNSリクトモ」の開発に夢中だそうだ。

僕の場合、今でこそ、それなりの論理性は身に付いていると思うが、そもそもは感受性で生きてきたタイプであり、会社の経営ということとは程遠い。

しかし、違う見方をすれば、時代の空気を感じ取る能力があるとも言えるわけで、実際、そのことには自信がある。

自分に合ったゴルフをすることが大切ということだ。

ゴルフと言えば、明日は定例メンバーでのゴルフである。

明日は僕が運転手(僕のクルマで行く)なので、今日の増永さんとの会食でのお酒は、かなり控え目にした。

自然体でのゴルフができますように。

37才の挑戦。

僕の大好きな「伊達公子」さんが、現役に復帰するという。心から応援したい。

中には「元女王の気まぐれ」という冷めた見方もあるらしいが、彼女の現役復帰によってテニス界にもたらされる刺激や経済効果は、かなり大きいと思う。

フェデレーションカップで全盛期のグラフを破った時にように、僕らに「勇気と自信」を与えて欲しい。

本質的に何をしたいのか?

「本質的に何をしたいのか?株主へはわかりやすい説明が必要だ」。

日本のネットビジネスの草分けである「ネットエイジ(現ngiグループ)」創業社長の西川さんの後を受け昨年6月、同社の社長になった小池さんに関する日経新聞の記事の中で、元祖ライブドア創業者、元アップルコンピュータ日本代表、現ngiグループ社外取締役の前刀さんのコメントが引用されていた。

まるで、自分のことを言われているような気持ちで幾度となく、その記事を読んだ。

考えてみると、数年前、西川さん、前刀さん、小池さん(年齢順)と僕という、何とも濃いメンバーでゴルフに行ったことがある。

西川さんとは、僕の「40才」の誕生日にゴルフに行ったことを覚えているが、ひょっとしたら、上記のメンバーでのゴルフの時だったのかもしれない。

「本質的に何をしたいのか?」

確かに、前刀さんは、常に物事をシンプルに表現する。

見習いたい。

「雑音」は気にしない。

イチローは、「他人の評価を気にする生き方はしたくないですね。自分が納得する生き方をしたいですね」と言っている。

僕もそうありたいと思うが、他人に認められたいという欲求があるのは否定できない。

でも、他人の「批判」を気にして、八方美人な生き方はしたくない。

明らかに自分に非があることは素直に反省すべきだが、世の中は、白でもなく黒でもない「グレー」な領域の方が圧倒的に多いと思う。

企業経営においては、「正解のない意思決定」が求められる。

自分の価値観を貫ける「信念」を持った人間になりたいと思う。

追伸:New York is a whole grey area. 映画「ブラックレイン」でマイケル・ダグラスが語ったセリフである。

冬を越えなければ、春は来ない。

我が家のバルコニーからは、大きな欅ときれいな桜が見える。

名残惜しそうにまだ花をつけている桜の木の隣に、大きな欅の木がある。

つい先日まで、葉が落ちたままで冬枯れだったはずが、ほんの1週間で青々とした葉をつけた。

自然のエネルギーを感じる。

寒い冬を越えなければ、春はやってこない。

そして、成長する時は一気に成長する。

人間も同じような気がする。

途中で諦めれば、春は来ない。

しかし、肝心なことは、春の時期と中身は、人によって異なるということ。

他人と比較しても仕方が無い。

「自分の春」を信じて努力を重ねることが大切である。

ラソナ ReDesign

4月1日。僕が社外取締役を務めるラソナと印刷業界の中堅企業である千修との資本・業務提携を発表した。

ラソナは1996年設立以来、一貫してウェブサイトの企画製作、データベース構築等のサービスを提供。2005年からは独自開発のSNSをベースにメディア事業も展開。

しかし、大手企業の顧客開拓では苦戦しており、錚々たる大手企業を顧客に持つもののウェブ関連のソリューション提供力の拡充が急務だった千修との思惑が一致し、資本・業務提携に至った。

先日、社長の岡村に電話で反響を確認したところ、多方面からの問い合わせがあったとのこと。

創業以来の課題だった「営業基盤」を固め、更なるステージへの飛躍を期待したい。

「父への手紙」。

4月4日。今日は、父の命日だ。因みに、父の誕生日は、4月27日。

桜の季節に生まれて、桜の季節に散っていった。

父が亡くなってから、21年。24才だった僕は、45才になった。時の経つのは本当にはやい。

ところで、父の名前は「正義(まさよし)」。妻の父の名前は「正吉(まさよし)」。

そして、本日(4/4)、弟の奥さんの弟さんの第一子が誕生した。因みに、弟さんの名前は「正淑(まさよし)」。

もうひとつ、付け加えると、僕らの結婚式の立会人をお願いした元H2Oの赤塩正樹さんの誕生日は、父と同じ4月27日。

単なる偶然なのか?神様の悪戯なのかはわからないが、僕は何かの縁を感じている。

ところで、昨日は、久しぶりにALBERTのオフィスにお邪魔し、元インタースコープの懐かしい面々に会った。山川さんと会うことが目的だった。

結果として、思いがけず、4時間も話をした。

山川さんと一緒にインタースコープ(インターネットリサーチ)の構想を考えたのが、1998年6月。あれからちょうど10年になる。

昨日は久々にクリエイティブな議論ができた。改めて、山川さんの才能を感じた。

デジタルガレージの林さんとJOI(伊藤穣一氏)も(共同創業者)、2004年の秋から、新たな関係でビジネスをしているし、僕らも何か、インタースコープの時とは違った関係でビジネスができるかもしれない。

ところで、話しを父のことに戻すと、父は生前、僕に、あることを繰り返し繰り返し、耳にタコができるほど言っていた。

「人生には必要なものが2つある。それは、『勇気』と『自信』だ」。

最近、父が生きていたらなあ・・・と思うことがよくある。

でも、父は55才という若さでこの世を去ったが、年老いた父の姿を見ないですんだのは、ひょっとしたら、僕にとっては幸せなことなのかもしれない。

今にして思うと、僕は父から、こうして「勇気と自信」をもらっている。

彼の耳に届くかどうかは分からないが、天国の父に、心から「ありがとう」と言いたい。

父に負けない父親になりたいと思う。

追伸:AERA「現代の肖像」

AERAの「現代の肖像」というコーナーで、インテリジェンス創業者のひとりである現「楽天球団オーナー兼社長」の島田亨氏の記事を読んだ。

彼は幼い頃、父親が借金を残して蒸発してしまい、とても辛い時代を過ごしたという。

サラ金の取立てが、当時住んでいた公団住宅の鉄の扉を激しく叩く。音がしなくなって外に出てみると扉に「死ね」と書いてあったそうだ。

褒められた話しではないが、実は妻の父親も、彼女が中学の頃、借金を作ったまま、暫く放浪生活をしていたことがあったそうだ。借金取りからの電話が100回以上も鳴り響くなか、彼女は高校受験の勉強をしていたらしい。

そんなこともあり、島田さんのインタビュー記事は他人事とは思えず、ついつい感情移入をさせられた。彼は、とても強い人だ。

僕には、彼のような生き方はできないが、他人の評価ではなく、自分の心の中にあるものを大切にしたいと思う。

追伸その2:アライドアーキテクツの中村さん面白法人カヤックの柳澤さん

AERAの「3社目の正直」で起業、という特集で紹介されていた。ふたりとも、才能豊な人だ。中村さんには「芯の強さ」、柳澤さんには「柔軟性」を感じる。

僕には彼らのような才能はないが、そういう才能のある起業家を発掘し、「投資育成事業」という係わりを通じて一緒にビジネスをしていきたいと思う。

ドリームビジョンの第一号投資先であるイミオの倉林さんには、彼らに勝るとも劣らない「才能」を感じている。イミオのメンバーと仕事をするのは、とても楽しい。