インターンシップの報告会。

今日は法政大学でインターンシップの報告会があった。

8月下旬の1週間、当社にインターンとして来ていた学生ふたりも、インターン期間中に学んだことを発表した。

たった1週間ではあるが、一緒に過ごした彼らの発表を聞くのは、少々緊張した。ふたりともハキハキと自信を持って発表をしていて、とても嬉しく思った。

学生の方々に限らず、(僕よりも)若い方々の成長を見るのは、とても嬉しいことだ。

それは、投資先の成長も同じである。

僕自身も彼らと一緒に成長していきたい。

「ヨセミテ」という「ひつじ系」ベンチャー企業。

「挑戦する生き方」をテーマとするオンラインメディアをスタートして一日が過ぎた。

何かを構想・企画し、様々な準備をして立ち上げるには、かなりのエネルギーが必要だが、立ち上げたものを「継続」させていくことは、よりいっそうのエネルギーが要求される。

焦らず無理せず、かとってサボらず、「愛情を込めて」育てて行こうと思う。

ところで、つい先日、久しぶりにある人たちにお会いした。

「ヨセミテ」という「ひつじ系」ベンチャー企業を立ち上げた「津田全泰さん」と「塚田寛一さん」。いわゆる、ナナロク世代のふたりだ。

ご存知の方も多いと思うが、彼らのプロフィールを紹介したい。そして、彼らとの「出会い」も。

最初にお会いしたのは、塚田さんだった。

彼がまだ、大学生だった頃、NPO法人ETICが主催するインターンシップに関するシンポジウムのパネルディスカッションで、僕がインターンを受け入れているベンチャー企業の経営者、津田さんはベンチャー企業でインターンをしている大学生、という立場で一緒になったのが最初だった。

当時の彼は、ペイメント・ワン(現GMOペイメントゲートウェイ)でインターンをしていたが、現場の仕事に関しては、実質的に彼が仕切っていたと言ってもいいぐらい、仕事にコミットしていたと聞いている。

どちらが先かは知らないが、イー・マーキュリー(現ミクシィ)でもインターンとして働き、大学卒業後、そのままミクシイに就職し、最後は取締役として経営に参画していたという逸材である。

津田さんとは、僕の記憶が正しければ、2005年の冬、デジタルガレージのグループ会社の主要スタッフを集めて開催した「Web2.0」系のビジネスに関する勉強会でお会いしたのが最初だった。

津田さんはSFCを卒業後、まだまだ駆け出しのベンチャーだった楽天に就職し、楽天トラベルの立ち上げに従事。その時の経験を活かして、旅行に関するCGMサイトの「4Travel(フォートラベル)」を創業。その後、デジタルガレージグループのカカクコムに売却。津田さんと会ったのは、その直後だった。

津田さん曰く、「何がなんだか分からないまま、会場に連れて来られて、フォートラベルの話しをさせられて・・・(笑)」という感じだった。

そんなことで、ふたりと知り合ったわけだが、津田さんとはデジタルガレージの絡みで多少は会うことがあったが、塚田さんとは殆ど会う機会もないままだった。

津田さんがフォートラベルを離れたこと、塚田さんがミクシイの取締役を退任されたことは知っていたが、その後、ふたりがどこで何をしているのか?は何も知らなかった。

たまたま、インフィニティ・ベンチャーズ小林さんのブログで、津田さんがヨセミテを立ち上げたことを知り、彼らのウェブサイトをチェックしてみると、なんと、塚田さんもいるではないか!!

早速メールを送り、先週の金曜日、彼らのオフィスを訪問し、ランチをご一緒した。お互いのビジネスの話しをし、とても楽しい時間だった。

おまけに、ランチを食べたお店で偶然?にも、デジタルガレージの林さんの秘書の合庭さんともお会いし、縁があるのかな・・・と思った(笑)。

ところで、津田さんとも塚田さんとも、ゆっくりと話しをしたのが今回が初めてだったが、何故かそういう気がしなかった。彼らの理念や実現しようとしていることにとても共感でき、以前からよく知っている人たちのような感じがした。彼らからもそんなメールが届き、とても嬉しく思った。

僕が「共感」したことというのは、彼らは自分たちの個人的利益のためにビジネスをしようとしているのではなく、インターネットという技術とプラットフォームを使い、「公共分野」での新たなイノベーションを起こそうとしていること。そして、それを長期的に育てていこうとしていること。

敢えて、分かりやすい例えを用いるのであれば、堀江さんのような「カネがすべて」という人たちではないことである。

詳しくは、彼らのウェブサイトをチェックされたし!!!

「ひつじ系」という意味も含めて。

「挑戦する生き方」をテーマとしたオンラインメディア!

本日13:00、予てから準備を進めてきた「挑戦する生き方」をテーマとしたオンラインメディアをカットオーバーしました。

今年6月に、このメディアを立ち上げようと意思決定し、構想を練り、具体的なコンテンツを考え、開発パートナーを決め、取材活動を始め・・・突貫工事で進めてきたメディアを、ようやくお披露目できました。

これもひとえに、弊社のスタッフの頑張りと、先週末は徹夜で対応してくださった開発会社のスタッフの方々のお陰です。

この場を借りて、心からお礼を申し上げます。

ところで、当オンラインメディアをスタートしたことをお知らせするため、今までに僕がお会いした方々にメールをお送りしましたが、たくさんの皆さんから励ましのご返事を頂戴いたしました。

そして、皆さんの返事から「勇気と自信」をいただきました。ありがとうございます。

懸ける僕の想いを綴った「当ウェブサイトについて」にも書いたとおり、僕たちが発信するコンテンツが閉塞感の漂う日本社会に「勇気と自信」をもたらす一助となり、ひとりでも多くの方が「自分らしい生き方と挑戦」を実践していくことに繋がれば、この上ない幸せです。(システムの都合上、誤字は明日、直します/苦笑)

僕のブログを読んで下さっている皆さんに、心から感謝を申し上げます。

これからのドリームビジョンにご期待下さい!!!

僕にできることは高が知れている。

この週末は、子育ての合間を縫い、制作会社の担当者の方と今週カットオーバーのウェブサイトの最終的な詰めを行っていた。

そして、今日は、社員全員で内容の確認やバグ出し等に当たっていた。

それほど大きなウェブサイトではないが、それでも、何かを立ち上げるのは容易いことではない。

みんなの協力がないと「ひとりでは何もできない」ということを、今回のウェブサイトの構築で改めて認識した。

とにかく、自分以外のみんなに感謝をしなければ。僕にできることは高が知れている。

追伸:細川護煕元首相の奥様のインタビュー記事には、考えさせられることが多々書いてある。

「客員教授」の仕事。

以前のエントリーでも何度か概要は書いたが、法政大学ビジネススクールの客員教授に就任した経緯と僕の仕事を説明したいと思う。

まず、法政大学にはビジネススクールが「2つ」ある。

ひとつは、イノベーションマネジメント研究科という、1年間でMBAの資格が取れる昼間のコースで、ドリームビジョンを創業した年、共同でオープン講座(外部の方向けの講座)を運営したことがある。

もうひとつは、夜間(2年制)のビジネススクールで、客員教授を仰せつかったのは、こちらの方。「企業家養成」「国際経営」「人材・組織マネジメント」「マーケティング」「アカウンティング・ファイナンス」等のコースがある。

その中で僕が担当するのは「マーケティング」コースで、「I.T.系ベンチャー企業のスタートアップ戦略」がテーマのワークショップ形式の授業。

具体的には、最近のI.T.系ベンチャー企業の創業経営者をゲスト講師としてお招きし、自社の事業内容と事業戦略を話していただいた後、受講生の方々との質疑応答をするというもので、計10回のシリーズである。

僕の仕事は、主担当の田路教授の意向を踏まえ、授業のテーマと整合性のあるゲスト講師(I.T.系ベンチャー企業の創業経営者)の招聘活動と、彼らの話を踏まえて学生の方々が行うケースワークのレポートを評価・採点すること。

右脳人間の僕には「I.T.系ベンチャー企業のスタートアップ戦略」を理論として体系化し、それをもとに授業を行うということは出来ないが、僕の今までの経験を踏まえて、学生の方々のケースワークをファシリテートしたり、レポートを評価・採点すること(そういうと偉そうで嫌だが)であればお役に立てると思い、お引き受けすることにした。

このことをインタースコープ共同創業者の山川さんに伝えたところ、「平石さんにぴったりの仕事だと思います」という返事がきた。

僕をよく知る人はそう思うのだろうが、要するに、僕は経営者というよりも、教育者の方が向いているということだろう(笑)。

因みに、8月上旬のシリコンバレー出張は、本ワークショップの主担当教授である田路先生たちとご一緒させて頂いた。客員教授のお話がきっかけとなり、新たなご縁に広がっているのは嬉しいことである。

ところで、せっかくの機会なので、今回のワークショップにお招きしているゲスト講師の方々を紹介させて頂きたい。

QLife 山内善行さん/WEB2.0的メディア(病院口コミサイト)の運営

ベンチャーリパブリック 柴田 啓さん/価格比較サイト等の運営

エニグモ 須田将啓さん/C2C的E-Commerce、個人のブログを活用したプロモーション等

ジェイマジック 宮田拓弥さん/顔ちぇき!のサイト運営

アライドアーキテクツ 中村壮秀さん/WEB2.0的各種サービス・ソリューションの提供

マイネット・ジャパン 上原 仁さん/ユーザー参加型Webプラットフォーム事業

オーリック・システムズ 幾留浩一郎さん/ログ解析アプリケーション開発および販売

ニューズ・ツー・ユー 神原弥奈子さん/オンラインPR会社

メタキャスト 井上大輔さん/動画ツール開発、TVブログ

シリウステクノロジーズ 宮澤 弦さん/GPS搭載ケイタイを対象とした広告配信システムの提供等

本ワークショップが、受講生の皆さんにとっては、I.T.系ベンチャー企業の理解促進に繋がり、ゲスト講師の皆さんにとっては、受講生の皆さんとの質疑応答が自社の経営に関する何らかのヒントになれば、幸甚である。

そのようなワークショップになるよう、僕に出来る精一杯の対応をしたい。

「苦しくてもモデルを変えない」。

今日は、今月から始まる法政大学ビジネススクールでの授業(客員教授を仰せつかっている)の絡みで、ベンチャーリパブリック社長の柴田さんと会った。

彼は三菱商事を経て、ネットバブルがはじけた後の2001年に起業。今年8月、念願の株式公開を果たした。

ところで、その彼が言っていたことで、「そのとおりだよな・・・」と思ったことがある。

今日のエントリーのタイトルの「苦しくてもモデルを変えない」ということ。

僕が、その一言がとても印象的だったと言ったところ、本人がメモしていた(笑)。

本人は何気なく言った言葉にこそ、本質が表れていたりする。

創業後しばらくは、1ヶ月の売上が「何十万円」という時期が続き、投資家から「街の八百屋の方が売上があるだろう」と罵倒されたこともあたそうだ。

それでも、自分たちのプランを信じて、モデルを変えることをしなかったそうだ。

相当な「勇気」が必要だったと思う。

自分自身を振り返ってみると、インタースコープ時もドリームビジョンを創業してからも、あそこで自分を曲げてはいけない(かった)と思う局面がいくつかある。

テクニカルな面は状況に合わせて柔軟に対応すべきだが、根本的なところは、変えてはいけない。

そうしないと、自分の「強み」がどんどん薄れてしまう。

すべては「自分を信じること」だと思う。

自分以外に、誰も責任を取ってくれないのだから。

「ベンチャー冬の時代」だが・・・。

昨日から都内の某所で、DREAM GATE AWARD(起業家表彰制度)の二次審査で缶詰になっている。今年からアドバイザリーボード(本部選考委員)を仰せつかった。

今まで(30代の頃)の僕は、審査される方にいたが、ここ数年は審査する側になる機会が増えた。少々寂しい気持ちもするが、光栄なことだと思っている。

来月の表彰式までは詳細は書けないが、日本における起業家のプロフィールが変わってきていることを感じる。

あと3~4年後には、僕も含めてネット黎明期に出現した起業家たちとは異なるマインドとプロフィールの起業家が、たくさん出てくるような気がする。

ここ1~2年は、まさしく「ベンチャー冬の時代」だが、再び、ベンチャーが脚光を浴びる時代がくるように思う。

僕の願望かもしれないが・・・。

マネックスの松本さんが言うように、経済でいう「突然変異の種」は「ベンチャー(起業家)」であり、既得権益を守ろうとする守旧派だけではジリ貧になるのは間違いない。

日本という国が、優秀な人ほど「挑戦する生き方」をする社会になればいいな・・・と思っている。