「継続は力なり」。

起業するのはリスクはあるし確かに大変である。でも、続けるのは「もっと大変」である。

「勢い」のある人はそこそこいる。でも、そのエネルギーを「持続」させることができる人はそうそういない。

シリアルアントレプレナーもいいが、「継続は力なり」である。

辻井さんのブログに、とてもいいことが書いてある。

先程、僕の妻にも同じことを言われた。

「平石さん。大切なことは『継続(持続)』させることだよ」。

「言い訳」には、何の意味も無い。

今から1ヶ月ぐらい前のことだが、都内のある工事中の交差点で、工事現場の建物がブラインドになって、横断歩道を渡って来た自転車に乗った方に気づかず、危うく事故を起こしそうになった。

今朝は自宅のすぐ前で、危うく、子供がクルマにはねられそうになった。

もし、万が一のことが起きていたら、僕にしても、妻にしても、言い訳をしても何の意味もない。考えるだけで寒気がする。

世の中には、間違いや不注意では済まされないことがある。

「一瞬の隙」が命取りになる。

そのことを改めて考えさせられた。

宮崎県の「東国原」知事

昨日から宮崎に来ている。現IVS(旧NILS)に参加するためだ。

お馴染の顔ぶれも新しい人たちもいて、賑わっている。

さて、昨日は、元「そのまんま東」の「東国原」宮崎県知事が、挨拶に見えられた。

本カンファレンスの規約により、カンファレンスでの内容を無許可でブログ等に記載することは禁じられているので、「東国原」知事に対する僕の個人的な印象を伝えたいと思う。

彼は、とても頭の良い人なのだろう。芸能界というまったく異なる世界にいた人にも係わらず、知事というか政治家としての風格というか存在感というか「オーラ」が感じられた。話しも、とても上手だった。

やはり、「OS(Operating System/汎用的基礎能力)」に優れる人は、それを「他の分野」にアプライ(応用・適用)することが上手なのだろう。

素晴らしい才能の持ち主だと思ったと同時に、彼のような「集客力」を持つ方を県知事に迎えられたことは、宮崎県にとって大きなメリットになるだろうと思った。宮崎とは、このカンファレンス以外に縁はないが、僕も応援したいと思う。

ところで、今朝ほど、僕の好きな「宋 文洲」さんのメルマガ第85号が届いた。

今号のテーマは、~「自立」は「孤独」の代名詞~。

ここでいう「自立」は「精神的自立」であり、マスコミや他人や第三者の意見を鵜呑みにせず、常に、自分の考えで判断し、行動する、ということを意味している。

また、リーダーは、どんな判断をしても必ず「反対勢力」が存在するし、どんな施策をとっても必ず「失点」がついてまわる。リーダーには勝利も失敗もなく、あるのは一喜一憂を抑えての前進のみだと主張されている。

そして、そのことはイコール「孤独」を意味する。

しかし、これは、何も「リーダーに限ったことではない」と思う。

振り返ってみると、僕はサラリーマン時代(特に、ODSというコンサルティングファーム時代)も、ある意味で「孤独」を感じていたし、それは「自立」を求められる「職場環境」だったからだと思う。

そう、「環境」の力は大きい。

そして、自分にとっての「環境」は、自分で自分を律する(自律)ことで創り出すものである。

言うは易し、行うは難し。

「東国原」宮崎県知事にも、この宮崎という県をより良い「環境」にするために、是非とも頑張っていただきたいと思う。

「ミハエル・シューマッハ」が「皇帝」になった理由。

F1フリークの皆さんにとっては、先週末は年に一度の大イベントだったことと思う。

僕の身近なところでは、ダイアログ・マーチャンダイズ社長であり、ドリームビジョンの監査役でもある堀水氏と、当社のインターンであり、F1レーサーを目指している前田翔平という学生が、富士スピードウエイの熱戦を満喫してきたようである。

ところで、2ヶ月ほど前に知り合ったドリームインテリジェンスの久保さんから、なぜ、ミハエル・シューマッハがあれ程までに強かったのか?そのことに纏わる話しを伺った。

久保さんは、元F1レーサーの中野信治氏���知り合いらしい。

中野氏の話によると、シューマッハは、レースが終った後も、トレーラー(クルマを積むトラック)に乗り込み、夜遅くまで筋力トレーニングをするなど、相当な努力家だったらしい。

ある時、誰と言っていたかは覚えていないが、シューマッハに、「なぜ、そこまで頑張れるのか?」と質問をしたところ、彼は、こう答えたという。

「みんなが僕のために一生懸命に頑張ってくれている。その彼らの頑張りに応えるために、僕はミスはできない」。

彼が所属していたフェラーリというチームには、世界中の「精鋭たち(メカニック)」が終結している。その数は、おそらく、100名にのぼるだろう。

シューマッハとしては、その「天才たち」の努力に応えるためにもミスはできないし、自分には「勝つ責任がある」という強い自覚があったのだろう。

だからこそ、フェラーリのメカニックたちは、なんとかシューマッハを勝たせようとして、一生懸命に頑張っていたのだと思う。

そんな話しを久保さんから聞いた。

目の前のショットに集中する。

先週土曜日のゴルフは、昨日のエントリーでも紹介した佐藤裕さん、若くしてドクターシーラボの取締役になられた神戸さん、電通の喜早さんと僕というメンバーだったが、その後、神戸さんから頂いたメールに、とても考えさせられる話しが書いてあった。

神戸さんはゴルフがとても上手で、ベストスコアは「72」、そして、「3度のホールインワン」を達成しているゴルフの達人である。

その神戸さんが先日、フジサンケイ・クラッシック(男子のトーナメント)の「プロアマ」で、SK・ホ選手とラウンドした時に、こんなエピソードがあったそうだ。※プロアマ:ファンサービスとして、プロがアマチュアの選手と一緒にラウンドすること。

神戸さんたちの組は、残り4ホールの段階で首位と2打差だったらしいが、神戸さんが「残りホールALLバーディで行きましょう!」と言った時、SK・ホ選手は、こう言ったそうである。

「ショット以外のことを考えずに、ショットに集中しましょう!」

因みに、ショットのことというのは、

1. ライ(ボールが置かれている状況)
2. 風
3. 距離

を見た上での成功の確率だそうだ。

実は、僕はここ3回連続して、スコアが悪い(100以上)。そして、その3回共、どこかのホールで【12】という大たたきをしている。

今年前半を振り返った時、6回に1回は80台を出せているので、残りの6回でもう一度80台を出したいという「焦り」が、冷静な判断を邪魔し、ショットに余計な力が入ってしまうのだろう。

仕事で言えば、「売上」を上げたければ、売上に結びつく「変数」に着目し、その変数を向上させることに集中することが大切なように、ゴルフであれば、一打一打に集中することが、結果として良いスコアを生むことになる。

地道なことをコツコツを積み重ねることが、大きな成果に繋がる。

分かっているつもりが、まだまだ分かっていないということだ。

僕は常々、世の中にインパクトを与えるような仕事をしたいと思っていたが、昨晩の夢で、そういうことを考えること自体が、むしろ、自分の可能性を阻んでしまうということに気がついた(という夢をみた)。

一昨日のエントリーにコメントを下さった方が仰るとおり、仕事においても、不遜なことを考えず、目の前(足元)の一打一打に集中するよう、改めて自分に言い聞かせたいと思う。

「二兎」を追うものは、「一兎」をも得ず。

土曜日のゴルフは、昨日のエントリーに書いたとおり、燦々たる結果だったが、その原因は何か?また、そこから得るべき教訓は何か?を、ずっと考えていた。

僕の結論は、「欲張ってはいけない」ということだ。

昨日のエントリーに書いたとおり、レギュラーティーでのプレーよりも「800~1,000ヤード」も距離が長く、規定打席で計算すると「8~10打」多いことになる(そう考えると、前半の48は上出来だ)。

自分の実力を「冷静」に見極めれば、その時点で、ベストスコアは諦めるべきである。

だとすれば、純粋に「鐙さんに勝つ」ことだけに集中すればよかったと思う。

現に、前半は、僕が「1打」ではあるが、リードしていたのだから。

もうひとつ、では、何故、あわよくばベストスコアや鐙さんに勝とうと思ったか?であるが、これは、先月、トーナメント直前の難しい「宍戸ヒルズ 西コース」でハーフのベストスコアを更新したことにより、ちょっと「いい気」になっていた、ということだと思う。

また、一緒に回った裕さんの影響で、知らず知らずのうちに、ドライバーの飛距離を意識してしまったことも原因のひとつだったかもしれない。

ドライバーに関しては、270~280ヤードぐらいのショットが、2~3発ぐらいはあったし、コンスタントに240~250ヤードぐらいは飛んでいたので、確かに「気持ちは良かった」が、その一方で、飛距離を狙うがために、普段は滅多に出さないティーショットでのOBを2~3発出した。

とにかく、「自分のゴルフに徹する」ことが大切だということを、改めて認識した。

仕事でも同じである。

今期残りの5ヶ月を、自分たちの実力を冷静に判断すると共に、地道な努力を怠らないようにしたいと思う。

なぜ、不条理なことが次々に起こるのか?

今日のエントリーのタイトルは、今朝の日経新聞の一面にあった件(くだり)である。

理由は、様々あるだろう。

でも、その根底に流れるのは、豊かになった日本社会において、「価値を生み出す」ことを蔑ろにし、「利益を貪ろう」とする姿勢ではないかと思う。

「楽をして、お金を稼ぐ」という姿勢かもしれない。

それらは、僕自身の中にもあることなので、自戒の念を新たにしたいと思う。

そんなことを考えている時に、元ミスミ社長で、現在はエムアウトという「起業専業企業」を経営している田口さんの「田口 弘 語録」なるメッセージを読んだ。

先日、とあることでエムアウトの取締役とお会いする機会があり、先程、同社のウェブサイトを拝見していて発見した。

田口さんとは、僕がインタースコープを経営している頃、何度かお会いしたことがあるが、とても穏やかな方だった。

その「田口弘語録」に、こんなことが書いてあった。

「近頃は他人の荷物を背負わされるのは損だと考える風潮があるが、他人の荷物を何も背負ってやらない人はその組織での存在理由がないということになる。他人の荷物を沢山背負ってやる人がなくてはならない人であり、多くの人から信頼される人だと思う」。

政治家や官僚、経営者に限らず、専業主婦であっても、子供であっても、アルバイトであっても、同じことが当てはまると思う。

とても貴重なメッセージを頂いた気がする。

自分の「生き方」や「働き方」を考える上での「指針」としたい。