ホワイトデーのプレゼント。

今日は単月黒字のお祝いで、スタッフ全員で「焼肉(牛角)」を食べに行った(株主の読者の皆さん、平石のポケットマネーで行きましたのでご安心を!!/笑)。

やはり、こういう席の食事はおいしいし、楽しい。

食事会の前、4月から三井住友銀行に就職をする元インターンのお祝いと、日頃からお世話になっている「女性」の方々への「ホワイトデー」のプレゼントを買いに渋谷に行った。

ホワイトデーのプレゼントは、知り合いが役員を務める「ルピシア」というお茶の専門店で購入した。3.14着で配送の手配をしてもらった。

「ルピシア」がオープンしたのは、かれこれ10年以上前になるが、一時期は「株式公開」を検討していたという。業績的には充分に株式公開は可能だったようだが、株式公開のプラスマイナスを考えて、創業者であり今も社長を務める方の判断で取りやめたらしい。

僕の知り合いは「創業メンバーとしてのキャピタルゲインか!!!」と思ったらしいが、社長が「やっぱり公開するのは止めた」となり、束の間の「ぬか喜び」だったそうだ(笑)。安易な上場が多い中、賢明な判断だと思う。

ところで、ドリームビジョンを創業して、そろそろ1年になる。あっと言う間というよりも、とても長かった気がする。精神的に辛かった時期があったせいで、そう思うのだろう。

でも、ようやく黒字にもなり、今は毎日がとても楽しい。そして、僕はとても幸せだと思う。

何にと言われると難しいが、みんなと楽しく食事ができ、ホワイトデーのプレゼントを贈ることもでき、とても感謝をしている。

これからも、そういう心を大切にしたい。

追伸:僕の人生は、3月に大きな意思決定をすることが多い。今年の3月はこの先、どんな展開が待っているのだろう?

反(アンチ)セレブ宣言。

金曜日の昼前、渋谷駅の売店で「BUSINESS」という副題がついた「週刊文春」臨時増刊号を買った。

表紙には「矢沢永吉」のモノクロ写真が載っている。その存在感に惹かれて、思わず買ってしまった。

売店のおばさんが「永ちゃんのせい?そういう人、好きよ。矢沢永吉が表紙に載ると売上が増えるわね」と言って手渡してくれた。「反(アンチ)セレブ宣言」が、矢沢永吉のインタビューのタイトルだ。

彼は、自分の会社の経理責任者の裏切り行為によって「35億円」の負債(借金)を抱え込んだ。そして、その借金を完済した。自己破産の選択もあっただろうが、見事としか言いようがない。

「金持ちが『勝ち組』で、貧乏な人間が『負け組』だって?それっておかしいんじゃない?あんたらマスコミが悪いんだよ」。

彼はそう言っている。

今日は朝食の後、行きつけの整体に出掛けた。2週間に1度のこの整体が、僕の体調をキープしてくれていると言っても過言ではない。身体がとても楽になる。

昼食の後は、恵比寿の駅ビル(アトレ)に入っている書店に行き、東洋経済とフィナンシャル ジャパンという雑誌を買った。

東洋経済は「新年度に伸びる1194社」、フィナンシャル ジャパンは「漂流する日本経済」および「新興市場は死んだのか?~ライブドアショックから1年~」という特集を読むためだ。

本屋で立ち読みしたプレジデントに載っていたインタビュー記事で大前研一が言っていたことが印象的だった。

「私は新聞は10年前から購読していない。雑誌は編集方針が偏っているものを選んで読んでいる。記事の内容ではなく、物事に対する考え方が参考になるから」。というようなことを言っていた。

要するに、大切なことは「結論は自分の頭で考える」ということだ。

答えはひとつではないし、そもそも用意されていない。

「幸せな瞬間」。

3年前の3月13日、僕は人生で初めて「クルマ」を買った。あれから3年。アッという間だったような長かったような・・・。

今日は妻が子供を保育園に送って帰ってきた後、ふたりで朝食を食べた。それから、中目黒の東急ストアに買い物に行った。

その後は、妻は大学院の専攻に関係するボランティアに出掛け、僕は久しぶりにゴルフのレッスンに行った。片山晋呉プロのコーチをしている谷将樹さんに教わり始めてから2年半。ようやく形になりつつある。

以前は毎週のようにレッスンに通っていたが、最近は月に1~2回しか通えていない。でも、基礎が出来てきたせいだと思うが、コツを掴むのがはやくなった。今日は先日のラウンドで実感した「左足」への体重移動(課題)のコツが分かった。谷さんがボールの位置を変更した理由が理解できた。

レッスンの後は目黒にあるディーラーに向かい、任意保険の更新をした。

途中、路上にクルマを停め、ソニー損保に電話をして、現在の保険会社のままの方が安いことを確認し、安心?して保険の更新をした。

その後、家に帰り、クルマを車庫に入れ、子供を保育園に迎えに行った。

特に、何をしているというつもりはないのだが、子供ができてからは、休日の時間が過ぎるのがとても速い。

心配性な僕は、クルマを運転していても、エレベーターに乗っていても、子供をベビーカーに乗せて歩いていても、今ここで「大地震」が起きても不思議じゃないんだよな・・・と思う。

そう考えると、こうして何気ない日常生活を送っている時が、最も「幸せな瞬間」のような気がする。

「横浜」で働く社長とのアポイント。

金曜日の昼過ぎ、久しぶりに横浜に向かった。久しぶりと言っても僅か2ヶ月ぶりだ。

昨年の11月には結婚式、また、年末と年始にはキャンディデイトとの面談があり、ここ半年で5~6回ほど横浜に来ている。でも、電車に乗って来たのは、何年かぶりだった。横浜駅はとてもキレイになっていた。

横浜に向かう前、渋谷で銀行に用があり、少し早めにオフィスを出たのだが、意外と空いていて、待ち合わせの50分前に着いた。

JWT時代の先輩にあたる方の紹介で、ある上場企業の社長とのアポイントのためだった。

時間が出来たので、僕の好きな「スープストック」に入り新聞を読みながら昼食を食べていると、隣の席に専業主婦と思われる2人連れが座ってきた。あと50ページほどを残して読み終えていない三浦展の「下流社会」でいう「上流クラスター」の人達だなと思いつつ、周囲を見渡してみると、ベビーカーに子供を乗せた母親が3人ほど目に入った。

子供が出来る前は、飲食店に子供連れで来るお母さんたちを「迷惑な人たち」と思っていたが、今では、そういう親子を見るたびに、日本が平和で良かったと思うようになった。

30代の頃は人を待たせることが多かったが、40才になってからは、特に、自分より年上の方との待ち合わせでは必ず先に行って待っているようになった。当然のことと言えばそれまでだが、ようやく常識を守れるようになった。

ということで、待ち合わせの場所にも、15分前に行った。

連れて行っていただいた会社の社長は、エネルギーの塊のような方だった。

今でこそ上場企業の社長だが、ここまで来るには相当な苦労をされており、一度は会社を潰したこともあるそうだ。血尿が出たこともあったという。

因みに、今回の会社は「3度目の起業」らしい。同じ3度目でも、僕とは次元が違う。20代にして、従業員800人の会社を経営されていたという。

僕らとのMTG中は終始、笑顔を絶やすことはなかったが、頭の中では高速CPUが動いているのが分かった。言葉のひとつひとつに説得力と重みが感じられ、ネットビジネスの若い経営者にはない、「男の色気」がある人だった。

彼の年齢になった時、僕はどんな男になっているだろうか?

コーヒーの香り。

僕は毎朝、オフィスでコーヒーを飲む。

ペーパーフィルターに「Myコーヒー豆」を入れて、自分でお湯を注ぎながら淹れる。その時の「香り」が好きだ。

慌しい日常に、ちょっとした「ブレイク」が生まれる。

I.T.社会だからこそ、そういうアナログなひと時を大切にしたい。

南場智子は、苦しい時こそ「前のめり」。

先程まで、NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」という番組を見ていた。曜日と時間帯を問わず、テレビを見たのは本当に久しぶりだ。

番組のテロップやナレーション、南場さん自身の発言で、いくつか僕の頭と心に刺さったものがあった。

「苦しい時こそ前のめり」。
「社長がいちばん前のめり」。
「血ヘドを吐いたことがない(なかった)」。
「人は人を育てられない。『仕事』が人を育てる」。
「その決断は自分たちが目指す『頂き』を向いているか?」
「注目されて慢心しているけど、ケイタイビジネスは栄枯盛衰が激しい」。

特に、「その決断は自分たちが目指す『頂き』を向いているか?」。

南場さんと最後に会ったのは、昨年の夏、ドリームビジョンのオフィスがあった青山の三井住友銀行の前でお互いにタクシーに乗り込む時だった。

彼女とは同い年。

とても刺激になった1時間だった。

起業家主導の「生態系(エコシステム)」。

今日のエントリーでは、敢えてメインデッシュ部分は書かないが、グロービスの小林さんのブログを読んで、色々と考えたり、感じたことがある。

具体的には、以下の2つのエントリー。
http://venturecapital.typepad.jp/blog/2007/02/post_38bb.html
http://venturecapital.typepad.jp/blog/2007/03/post_986f.html

Yahoo! とのM&Aディールにより、インタースコープはYahoo! の子会社になったが、そこに至るプロセスを、小林さんが自身のブログで時系列的に紹介してくれたのは、ある意味で嬉しかった。僕らが人生を賭けて頑張ってきた7年間を、彼がキャピタリストの立場で代弁してくれた。

グロービス(GCP)を含めて、計7社のVCから投資をしてもらったことにより、僕らはとても貴重な経験をすることができた。

もちろん、設立当時に目指していたのは新興市場に株式を公開することだったし、そういう意味では及第点ではないかもしれないが、ネットバブルが弾けて霧散していったベンチャーが数多ある中で、こうして、今も会社として成長を続けていられることには大きな価値があると思っている。

VCの方々で言えば、日本アジア投資の新家さんやグロービスの小林さんなど、これからの人生でも付き合いが続く(続けたい)と思う人達もできた。

楽天の山田さんと吉田さんの件はニュースで読んだし、小林さんのブログでも読んだが、要するに「起業家主導の生態系(エコシステム)」を創る(というか自然に出来る)ということかと思う。

僕がインタースコープを退任する際、お礼とお詫びの挨拶に伺ったあるVCの役員の方が、「シリコンバレーでは、平石さんのような人を『シリアルアントレプレナー』と言うんですよ。我々VCの立場で言えば、平石さんのような人が出てきてくれた方が、新しい投資機会が出来るという意味でいいんです。今回のことは変に気にせず頑張って下さい!!」と言ってくれた時は、心が軽くなった。半分以上は社交辞令だったかもしれないが、とても嬉しく思った。

かっこよく言えば、僕がインタースコープでの7年間で学んだことを、ドリームビジョンの日々の経営に活かすこと、そして、日本の「起業家主導の経済圏」を創ることに微力ながらも尽力することが、僕らに投資してくれた方々に対する長い目でみた恩返しだと思っている。