「信頼関係」と「自律」。

僕が毎朝読んでいる「今日の心座視(by 佐藤英典氏)」というメルマガに、マラソンの元オリンピック選手で、その後は監督業をされている宗 茂(そう しげる)さんの言葉が紹介されていた。

≪信頼関係≫

「一番大事なことは選手を信じること。

また、選手が僕たちを信じてくれるということです。

その信頼関係がないと、選手はちょっと注意されただけでも怒られたと感じ、信頼があれば怒っても、怒られたと感じない」。

・・・自分が注意する側の経験でも、注意される側での経験でも、確かに、そう思う。

信頼している(されている)と思う相手からの言葉であれば、それが他人から見たら罵声だったとしても、罵声には聞こえない。

むしろ、ありあたい金言とさえ思える。

その逆に、信頼関係がない相手からのひと言は、それが、どんなものであっても、ネガティブにしか聞こえない。

「信頼関係」とは、そういうものだと思う。

また、しかし、精神的に自律している人であれば、相手との関係という「条件」を除外して、その言葉の意味だけを受け取るだろう。

つまり、自分のことを理解してくれるだろう(欲しい)と相手に期待しない、ということである。

そういう僕は、まだまだ「修行(自律)」が足りない。

「生活スタイル」の変化は、「意識の変化(意識改革)」を伴う。

昨日は、あるサロン形式の会合で、ベンチャーリンク創業者の小林忠嗣氏ぐるなび創業者の滝 久雄 氏のお話を伺う機会があった。

通常の講演会とは異なり、おふたりの話を間近に伺えて臨場感に溢れており、何より、とても濃い内容のお話だった。

詳細はお話されなかったが、小林さんは社長時代、病に倒れ、余命数ヶ月と言われたことがあったという。

その小林さんが仰っていたことで、とても印象に残ったことは、

「事業はゆっくり行かなければならない」。
「向こうから来たものを吟味して引き受けていた頃はよかった(拡大路線に走ってから躓いた)」。

ということ。

また、小林さんが病に倒れた後、様々な噂が走り、顧客のベンチャーリンク離れが起こったらしい。小林さんが元気でいたならば、それまでの恩を感じている顧客は、そうはしなかったのではないかと思う(映画「ゴッドファーザー」を思い出した)。

また、ぐるなびを創業された滝さんの話からは、以下のようなことを学んだ。

「ライフワークを持たないと、行き詰まる(三菱金属時代の上司の方に言われたそうである)」。

「インターネットの出現により、画像のリアルタイム更新コストが『2桁』下がる=ペイする」。

「ビジネスモデルが出来たからと言って、すぐにビジネスになるわけではない(クリティカルマスが必要)。

「産業革命」は「生活スタイル」を変える。→「生活スタイル」の変化は、「意識の変化(意識改革)」を伴う。
「ぐるなびの出現と普及(生活スタイルの変化)は、飲食店の出店コストを激減させた」。
→それまでは、路面店(場所によるが、4.5万円/坪)でないと商売がし難かったが、事前に「ぐるなび(ネット)」で「場所」を確認してから店に行くようになったので、路地裏(同1.5万円/坪)でも商売ができるようになった。50坪の店の場合、150万円/月のコスト削減効果!!

また、滝さんは、ぐるなびを創業される「10年前」から情報化社会の到来により、メディアの在り方が変わると確信されており、その時にされていた「交通広告」の事業であげていた収益から、毎年5億円ずつ、ぐるなび事業化のための投資をしていたという。

そういう「積み重ね」があってこその成功である。

「表面(成功)」だけを見て、憧れをもったり、何かを考えても、物事の本質は見えない。

おふたりのお話は、来年以降の事業を考える上で、とても参考になった。

すべてが「流通」する時代へ。

11/5(水)6(木)の2日間、恵比寿ガーデンプレイスにて、デジタルガレージ主催の第4回「THE NEW CONTEXT CONFERENCE 2008」が行われた。

色々とやることがあり、2日間通しては参加できなかったが、スケジュールを調整し、いくつかのセッションを聴いた。

その中で最も印象に残ったのは、i-modeの生みの親として有名な「夏野 剛さん」の「モバイル・インターネットの世界」と題した基調講演。

彼が話していたキーワード(フレーズ)を紹介したい。

「すべてが流通する時代へ」。情報も人もカネも技術も。

「非対称性を前提とした仕組みは、もう要らない」。

「ユーザーのオペレーター化が促進される」。

「誰がリスクを取って市場を切り開いて行くか?リターンを求めて行くか?」

「ノキア、モトローラからではなく、Apple、Googleから(イノベーション)が来た」。
→ケイタイキャリア(通信業者)は、不要。通常のネット回線を使えばケイタイができる。

「ノキア」は技術力で強いが、ノキアの競争力は「低価格商品」にある。

・・・ということを話していた。

因みに、ロシアでも「iPhone」が売れている。

Google Phone の実物も見たが、なかなかお���しろい。

大前研一氏が言うように、これからの時代で益々必要なのは「インターネット、英語、ファイアンス」の3つだと実感する。

僕も「まだまだ勉強が足りない・・・」と意識を新たにさせられた。

ホリエモンの「存在価値」。

ドリームビジョンの元インターンの石川さんのブログで、堀江さんが「沈黙を破った」ことを知った。

今年8月7日からアメブロでブログを始め、9月8日には、IT Proというネットメディアの単独取材に応じている。

石川さんは、とてもマジメな青年で、彼が堀江さんを支持しているとは考えたこともなかったが、堀江さんの存在意義は、現体制下では、その恩恵に与っていない人達の「代弁者」ということなのだろう。

堀江さんは確かに頭の良い人だが、僕は彼のやり方には賛同はできない。

但し、ひとつだけ、彼の生き方を「見習いたい」と思うのは、「他人の評価」を気にしないところである。

自分の人生は、自分しか責任を取ってはくれない。

社会起業家:New York のホームレス問題。

Common Ground, Rosanne Haggerty(コモン・グラウンド、ロザンヌ・ハガティ)と言えば何のことか?ご存知の方も多いと思う。

実は今朝と今夕、彼女とお会いする機会があった。

彼女は、僕の大好きなNew York のホームレス問題を、極めてイノベイティブな事業手法で解決している「社会起業家」である。

その「Rosanne Haggerty」氏を囲んだ朝食会(ETIC主催)があり、光栄にもお招き頂いた。たまたま、彼女の正面の席に座ることができ、参加者の皆さんからの質問に答える彼女の表情を間近に見ることができた。

言うまでもないが、とても聡明で尚かつ静かな力強さが伝わってきた。

夜には、ジャパン・ソサエティーNPO法人ETIC新生銀行NPO法人ISLの共催による「Rosanne Haggerty」氏の講演会が、新生銀行の20階で開催された。

ここでは細かな話しは書かないが、New York City(NYC)がホームレスの方々を支えるために負担しているコストが「数百ドル(一日あたり)」に対し、コモン・グラウンドが提供するホームレス向けの住居にかかっているコストは「34ドル/日」。

廃墟同然となったタイムズ・スクエア・ホテルを買い取りリノベーションする資金をNYCから融資(約30億円だったと思う)を受け、彼女たちがホームレス向けの「キレイ」で「安価」な住居に仕立てた結果、当時、NYCで最も危険な場所を言われていたタイムズ・スクエア周辺の治安が劇的に改善し、周辺の不動産価格が上昇したという画期的成果を生み出している。

因みに、コモン・グラウンドの収益の約75%は「事業収入」で、きちんと利益を出している。

簡単に言うと、ホームレスは安定的住居を得ることにより、就労意欲を回復し、収入を得ることができ、その収入の「30%」を家賃として支払う、という仕組みである。

現在は、タイムズ・スクエア以外でも、同様なソリューションを提供している。

ところで、今回の「Rosanne Haggerty」氏の話しを聴いて、大きなことを成し遂げるには「計画性」が重要だということを改めて認識させられた。

僕の人生には、その「計画性」が欠落している。

それを僕の好きな「Given Means」と言えば聞こえはいいが、それだけでは大志は成就しない。

35才になった時、目の前に「砂時計」を置かれた気分になったと同じように、45才の僕に必要なことは、この先の人生で何を成し遂げたいのか?を真剣に考えて、そのための「計画」を練り、実行に移すことだと感じた。

まずは、立ち上げたばかりの「メディア」を軌道に載せることに注力するつもりだが、同時に、10年先の自分を想像して、それに向かっての計画を練りたいと思う。

元気でカッコいい55才を迎えられるように。

「ヨセミテ」という「ひつじ系」ベンチャー企業。

「挑戦する生き方」をテーマとするオンラインメディアをスタートして一日が過ぎた。

何かを構想・企画し、様々な準備をして立ち上げるには、かなりのエネルギーが必要だが、立ち上げたものを「継続」させていくことは、よりいっそうのエネルギーが要求される。

焦らず無理せず、かとってサボらず、「愛情を込めて」育てて行こうと思う。

ところで、つい先日、久しぶりにある人たちにお会いした。

「ヨセミテ」という「ひつじ系」ベンチャー企業を立ち上げた「津田全泰さん」と「塚田寛一さん」。いわゆる、ナナロク世代のふたりだ。

ご存知の方も多いと思うが、彼らのプロフィールを紹介したい。そして、彼らとの「出会い」も。

最初にお会いしたのは、塚田さんだった。

彼がまだ、大学生だった頃、NPO法人ETICが主催するインターンシップに関するシンポジウムのパネルディスカッションで、僕がインターンを受け入れているベンチャー企業の経営者、津田さんはベンチャー企業でインターンをしている大学生、という立場で一緒になったのが最初だった。

当時の彼は、ペイメント・ワン(現GMOペイメントゲートウェイ)でインターンをしていたが、現場の仕事に関しては、実質的に彼が仕切っていたと言ってもいいぐらい、仕事にコミットしていたと聞いている。

どちらが先かは知らないが、イー・マーキュリー(現ミクシィ)でもインターンとして働き、大学卒業後、そのままミクシイに就職し、最後は取締役として経営に参画していたという逸材である。

津田さんとは、僕の記憶が正しければ、2005年の冬、デジタルガレージのグループ会社の主要スタッフを集めて開催した「Web2.0」系のビジネスに関する勉強会でお会いしたのが最初だった。

津田さんはSFCを卒業後、まだまだ駆け出しのベンチャーだった楽天に就職し、楽天トラベルの立ち上げに従事。その時の経験を活かして、旅行に関するCGMサイトの「4Travel(フォートラベル)」を創業。その後、デジタルガレージグループのカカクコムに売却。津田さんと会ったのは、その直後だった。

津田さん曰く、「何がなんだか分からないまま、会場に連れて来られて、フォートラベルの話しをさせられて・・・(笑)」という感じだった。

そんなことで、ふたりと知り合ったわけだが、津田さんとはデジタルガレージの絡みで多少は会うことがあったが、塚田さんとは殆ど会う機会もないままだった。

津田さんがフォートラベルを離れたこと、塚田さんがミクシイの取締役を退任されたことは知っていたが、その後、ふたりがどこで何をしているのか?は何も知らなかった。

たまたま、インフィニティ・ベンチャーズ小林さんのブログで、津田さんがヨセミテを立ち上げたことを知り、彼らのウェブサイトをチェックしてみると、なんと、塚田さんもいるではないか!!

早速メールを送り、先週の金曜日、彼らのオフィスを訪問し、ランチをご一緒した。お互いのビジネスの話しをし、とても楽しい時間だった。

おまけに、ランチを食べたお店で偶然?にも、デジタルガレージの林さんの秘書の合庭さんともお会いし、縁があるのかな・・・と思った(笑)。

ところで、津田さんとも塚田さんとも、ゆっくりと話しをしたのが今回が初めてだったが、何故かそういう気がしなかった。彼らの理念や実現しようとしていることにとても共感でき、以前からよく知っている人たちのような感じがした。彼らからもそんなメールが届き、とても嬉しく思った。

僕が「共感」したことというのは、彼らは自分たちの個人的利益のためにビジネスをしようとしているのではなく、インターネットという技術とプラットフォームを使い、「公共分野」での新たなイノベーションを起こそうとしていること。そして、それを長期的に育てていこうとしていること。

敢えて、分かりやすい例えを用いるのであれば、堀江さんのような「カネがすべて」という人たちではないことである。

詳しくは、彼らのウェブサイトをチェックされたし!!!

「ひつじ系」という意味も含めて。