初めての「モスクワ」。

そろそろ「ロシア」ネタは飽きて来ている方もいるかと思うが、せっかくなので、モスクワの見所を紹介したい。


★宿泊したホテルの部屋からの景色。目の前を流れるのは、モスクワ川。


★ホテルから徒歩数分のところにある駅。郊外へ向かう列���の駅と地下鉄の駅が併設されている。モスクワでは、このパターンの駅が何カ所かある。


★地下鉄のホームへ降りる階段。かなり深い。モスクワでお世話になったガイドが言うには、撮影OKとのことだった。


★地下鉄内の通路。壁には絵画が描かれており、美術館のよう。かなり立派。


★地下鉄の車両。こちらは古いタイプ(元祖)。


★こちらが最新式。


★案内板。英語はない。これがツライ。


★クレムリン手前の駅の地下通路。このような売店がたくさんある。

次に続く。

BRICs の今:ロシア視察レポート。

1週間の日程のロシア視察から昨日、無事に帰国。

冷戦時代の「ソビエト連邦」の残像が残るロシア訪問に際しては、言葉にできない緊張感を持っていたが、現地の友人とその関係者のお陰様で今の「ロシア」を理解することができ、とても有意義な1週間になった。

写真での現地レポートがサンクトペテルブルグの3日目で止ったままだが、その続きの前に、現地で面会した方々からの情報と僕自身がこの目で見たことを元に、ロシアの今について説明したい。

RE:ロシアの社会事情(概況)

1. 人口と街の雰囲気: 

・ロシアの人口は、約1億4,000万人。

・モスクワは、約1,200万人。東京と同じレベル。
・サンクトペテルブルグは、約450万人。横浜と同じぐらい。

・但し、街の雰囲気はまったく異なる。

・モスクワは、とにかく「権威的/威圧的」な雰囲気。サンクトペテルブルグ(欧州を彷彿とさせるキレイでオシャレな街)から移動すると、その違いがよく分かる。

・その象徴が「クレムリン」。赤レンガの巨大な建物と城壁は、まさに「要塞」。
・5/7(水)は「メドベージェフ氏の大統領就任式」だったため、一般人はクレムリンからシャットアウト。僕は、その前日に現地のガイドにアテンドしてもらい、クレムリンを見学。翌日の大統領就任式に備えて、ところどころにテレビカメラが設置されており、また、クレーンでの空撮の練習が行われていた。

・もうひとつ、権威的/威圧的なモスクワをよく表現しているのがクルマ。至る所で最新式の「メルセデスベンツSクラス(550)」を見かける。特に、政府関係のクルマはすべて「メルセデスベンツSクラス(550)」。日本だったら、税金の無駄遣いだと言って問題になるだろうが、ロシア国民は「強いロシア」の象徴として受け入れられているらしく、むしろ、歓迎さえされているらしい(クルマに関する詳細は後述)。プーチン支持の理由も同じ。

・また、モスクワは異常に物価が高く、1泊「10万円」のホテルは珍しくもなんともないらしい。僕が泊まったホテル(品川プリンスぐらいのレベル)でも、約5万円!!! 因みに、スターバックスのコーヒーは「約350円(75ルーブル/日本では280円だったと記憶している)」。それでも、現地の若者で混雑している。

・モスクワは今のこの瞬間、間違いなく、世界で最も物価が高い都市だろう。

2. 金融/投資環境(まだまだ未発達):

・1991年のソビエト崩壊後に市場経済に移行したロシアであるが、現地で紹介されたロシア人によると、1990年代のロシアは「Most Criminal Period(マフィアの最盛期で、犯罪や腐敗が横行)」だったらしく、社会が落ち着いてきたのは、2000年になってから。プーチンの功績が大きい。彼は、KGB(アメリカでいうCIA)という秘密警察の出身。

・そのようなこともあり、金融ビジネス(信用が基盤)は、まだ、あまり発達していない。
・「住宅ローン(という制度)」のスタートが2年前(2006年)というのが、ロシアの金融環境を物語っている。ロシアでは「焦げ付きリスク」が高く、いわゆる「トンズラ」も珍しいことではないらしい。

・2年前まで住宅ローンという制度が無かった背景には、共産主義時代(70年間)には、国家から国民に住宅が「配給」されていたという事情もあることはある。但し、既に、共産主義崩壊から17年目に入っており、それだけでは説明がつかないのも事実。

・また、近年の「資源バブル」により、不動産の価格は高騰。特に、モスクワで顕著。
・今回のロシア視察で面会した元ネットビジネスの起業家(現在は、不動産と海外投資を行っている)は、15MM米ドル(約1,500万円)を投じた不動産が、3年半で「6倍(90MM米ドル)」になったと言っていた。
・詳細は後述するが、ネットビジネスで商業的に成功している話しはあまり聞かないという。そんなこともあり、不動産投資&海外投資にビジネスを変えたのだろう。

・金融環境(金融リテラシーなり民度と言ってもよいと思う)が未発達のロシアでは、ベンチャーキャピタルという存在はないらしい。億単位の資金を投資するには、あまりにクレジットリスクが大きいようだ。いわゆるベンチャー投資は、個人(Privateと言っていた)が行っているらしい。

・因みに、1991年のソビエト連邦崩壊に伴う市場経済化の波に乗ったのは、その殆どが40才以下らしい。先述の元ネットビジネスの彼も、30代前半。彼のような新富裕層がごそごそいるという。

3. 自動車の販売台数(新車): 約250万台(年)

・ロシアの自動車販売台数(新車)は、ここ2~3年で「300万台」を突破するらしく、日本の自動車市場(約300万台)を「抜く」ことになる。ゴールドマンサックスが、BRICsに注目した理由がわかる。

・このような市場環境を踏まえ、トヨタは昨年12月からサンクトペテルブルグで工場を稼働(反対側にはGMの工場がある)。視察に行った際は、ちょうど、シフト(2 or 3 交代)の変更時だったらしく、大勢の人たちが工場から吐き出されて来ていた。
・昨年にはスズキが工場建設を発表。2009年末の稼働を目指しているという。日産はロシアに工場はないらしいが、街中でかなりの台数を見かける。
・尚、ロシアの道路は舗装の状態が悪く、SUVが人気。

・人口のところでも触れたが、モスクワでもサンクトペテルブルグでも、高級ドイツ車を頻繁に見かける。特に、モスクワでは、ベンツSクラス、BMW 7シリーズ、AUDI A8 はもちろん、Range Rover(英国)、BMW X5、Posche カイエン等の高級車を至る所で見かける。東京のそれの比ではない。マセラッティも見かけた。LEXUS も多い。友人に言わせると、モスクワの人たちは「成金趣味」らしい。

4. インターネット関連:

・ネット人口は、約3,000万人(全人口の約20%)。ネット利用率は、決して高くない。但し、大卒以上になると、約80~90%が利用。いわゆる、世代間の「デジタルデバイド」が激しい。50才以上の年齢層では、PCを使う人が僅からしい(日本と同じような事情のようだ)。
・ロシアのネット利用率の低さの原因のひとつと思われるのは、PCの価格。日本と較べると、1.5倍から2倍ぐらいするようだ。回線スピードも、日本ほどは速くない。

・ロシアで最もよく使われているサイトは、「yandex.yu」。Google はつい最近、ロシアに進出したらしいが、まだ、あまり使われてないという。Yahoo! は聞かないとのこと(前述の元ネット起業家)。

・SNSはロシアにもある。最もメジャーなサイト(URLは未確認)は「コンタクト(1,200万人が登録)。あるMTGに参加していた女性3人は全員が登録しているという。

・ロシアのネットビジネスの「収益源」は、ほぼすべてが「広告」。「インターネット=無料」という概念が浸透しており、ネットでお金を払うという習慣はないらしい(ECの普及を確認し忘れた)。但し、トラフィックはかなり集まるらしい。今後の発展の余地は充分にあるのではないか?

5. 人材関連ビジネス:

・ロシアでの「人材関連ビジネス」は、日本で言う「人材紹介(サーチファーム型を含むと思われる)」が先で、求人広告はその後らしい。

・求人広告媒体は、ネットの普及率を反映してか、まだまだ「紙(新聞&雑誌)」がベース。それ以外では、いわゆる「ジョブフェア(企業説明会)」が主流とのこと。

・en ジャパンでいう「転職コンサルタント(自分のレジュメを登録しておくと、スカウトメールが来る)」等もあることにはある。名称は、そのものズバリ、Headhunter。但し、利用者は、若者に偏っているらしい。

・また、経済成長著しい(近年のGDP成長率は「7%」)ロシアにおいては、売り手市場の側面もあり、企業において人材の「採用」は、大きな課題となっているようである。

6. 社会問題: 少子高齢化が進むロシア。

・1990年代の混乱を経て、ようやく経済的発展の恩恵を被り始めた「子育て世代」にとっては、子供を育てることよりも「消費を楽しむ」ことに関心が移行しているのか、ロシアでも「少子高齢化」が社会問題になっているという。
・それを物語るように、クレムリンのすぐ横に、3世代の家族の写真を掲載した「子育てキャンペーン」的な屋外広告(かなり大きい広告)がたくさん掲出されていた。こういうところに、共産主義時代の名残を感じた。
・「高齢化」という面では、年金の支給額が経済成長に追いつかず、高齢者の生活を圧迫しており、大きな社会問題になっているらしい。因みに、月額の年金支給額は「約100ドル(1万円)」。子供からの援助がなければ、とても生活していける金額ではない。

・このように、経済発展著しいロシアであるが、言ってみれば、先進諸国が「20年間」をかけて達成してきた経済発展を、たったの「5年」で行おうとしているわけであり~それも「資源特需」で~、社会に様々な歪みが起きるのは当然の帰結でもある。

・上記のリンク先では、ルーブルの下落が説明されているが、ここ最近(2007年後半以降)は強くなっているようだ。その理由は、エネルギー資源の高騰で得た膨大な外貨を「ルーブル」に戻す(ルーブル買い)需要があるからのようである。

ということで、ロシアの「今」を理解することに、少しでもお役にたてれば幸いである。

尚、写真での現地レポートは、近々にアップロードします。

彼女が、そこまでして働く理由。

僕の妻の話で恐縮だが、彼女は今月で大学院を卒業し、4月から働くことになっている。少し前まで、いわゆる「就職活動」をしていた。

「就職活動」とは言っても、彼女の場合、月金(フルタイム)で「企業」で働くわけではなく、「臨床心理士(厳密には、今秋の試験に合格することが前提)」として、何箇所かの施設での仕事を掛け持ちするわけで、その「パートタイム」の仕事を探していた。

昨今の社会事情を反映してか、臨床心理の学部なり大学院は、とても競争率が高い。

しかし、その狭き門をくぐり抜け、臨床心理士の資格を取っても、何箇所かの仕事を掛け持ち、フルフルに働いたとしても、年収にして、せいぜい、240~300万円を稼ぐのがやっとである。

男性であれば、それで家族を養うことはできない。

医者(病院)の場合、健康保険という「財源」があるが、臨床心理士は、日本ではまだまだ「社会的評価が低く」、職業として認知されていないと言っていい。

尚且つ、鬱病や人格障害等で悩む患者さんのケア(カウンセリング)は、相手との信頼関係が何よりも大切であり、心を開いてもらう必要があるため、自分の都合(子供のことも含めて)でカウンセリングをキャンセルすることは出来ない。

そんなことで、子供を保育園に預け、具合が悪くなった時は、病時保育に預けて仕事をするわけだが、保育園に支払う費用を差し引くと、いったい何のため?という金額しか手元に残らない。

それでも、彼女は働くことを選択する。

人間は「経済合理性」だけで意思決定をするわけではない、ということだろう。

彼女は、一児の「母親」であり、ひとりの「女性」でもあり、自分のキャリアを大切にする「職業人」でもあるわけだ。

彼女の「生き方」を傍で見ていると、自分の生き方をも考えさせられる。

因みに、僕の母親(産みの母)は、フルタイムで働いていたこともあり、僕にとっては、女性が出産後も働くことは「常識」だった。

そんな女性が増えることを期待したい。そして、そのことに、何らかのかたちで貢献できればと考えている。

深夜の「救急病院」に垣間みる日本社会の現実。

昨日19時33分。キャリアデザインに関して相談に来られている方との面談の最中、ケイタイ電話に着信があった。

普段であれば、もちろん、面談中に電話を取ることはしないが、昨夜の方は、インタースコープ時代のインターン生からの紹介で、打ち解けた雰囲気だったため、ひと言、断っ���上で、電話を取ろうとした。

すると、もう何年も会っていない、でも、僕がとてもお世話になった方からの電話だった。

彼ら夫婦には、僕にとって初めての会社を細々と経営していた時、実力の無さ故に経済的に窮した際にお金を貸して頂いたり、山川さんと一緒にインタースコープを創業した時は、個人株主として出資して頂いたりと、一方ならぬお世話になってきた。

その奥さんが、コンビニで倒れて、救急車で運ばれたという。

New York にあるコロンビア大学のMBAを極めて優秀な成績で卒業された、普段はとても冷静沈着な彼が物凄く動揺していることに、僕も動揺した。

彼ら夫婦は岐阜に住んでいるのだが、奥さんが、ある国家試験の受験のために上京してきており、救急車で運ばれたのだが、どこの病院に運ばれたのかが分からず、東京にいる僕に、状況を調べて欲しい(これから新幹線に乗って東京に行くから)ということだった。

さすがに、面談を途中で放棄するわけにはいかず、面談終了後、警察や消防署に電話をし、彼女の行方を探したが、「個人情報の保護」ということもあり、どこの病院に運ばれたのかは確認できなかった。

もう少し、状況を確認する必要があると思い、もう一度、彼に電話をしたところ、救急車で搬送した方が、彼女のケイタイ電話を調べて電話をかけてくれたらしく、担ぎ込まれた病院は確認できたとのことだった。

そんなことで仕事を切り上げ、急遽、都内の某大学病院に向かった。

幸いにして大事には至らず、容態も回復し、予想はしていたが、彼女は、医者の反対を押し切り、翌日の試験を受けると言い張り、入院せず、深夜にその大学病院を出た。僕のクルマでふたりをホテルまで送り、家に帰ってきた。

ところで、昨夜の一件で、僕がお世話になった彼の教え子にあたる人と、約9年ぶりに再会した。現在、あるVCで働いており、僕に電話をしたのと同じように、彼に電話をしたらしい。

彼女が倒れたことにより、結果的には、何年ぶりかでの彼らとの再会が実現したわけで、不思議な縁を感じた。

一昨日の堀水の件も含めて、古い付き合いの人たちとの仕事なり、再会なりが続いた。

何かの意味があるように思う。

ところで、昨夜、僕より先に病院に到着していた彼によると、その大学病院の救急病棟では、インターンか正式に医師になってまだ数年と思しき若い人たち(3人)が、彼女の診察にあたっていたらしい。

そこに、今の日本の医療が抱える問題と現実があるように思う。

急速に高齢化する社会と増え続ける医療費、過酷な医療の現場故に引き起こされるミスと米国的になった訴訟社会、それ故に、リスクの高い治療をさけ、また、安全を期して(保険をかけて)様々な医療を行うことにより保険財政を圧迫する。

また、仕事がキツく、場合によっては命に関わることから、なり手がなく、医師の数が減っていく産婦人科や小児科。その一方、どう考えても、こいつは医者か?と思わせるような輩もいる。

そして、ベテランで優秀な医師は、様々な理由により、救急病棟には回されず?回らず?、経験がない若い医師が現場にあたっている。

「税金」を投入すべき領域と即刻、取り上げるべき領域があり、本当に投入されるべきところにお金が回るようになれば、今の財政問題もかなり解決されるのではないかと、勉強不足ながら思ったりする。

そう言えば、先日、ある省庁で働く方から、官庁の現実と政治と行政のメカニズムを伺う機会があった。

機会をみて、その話しも紹介しようと思う。

「道路特定財源」と「票田」と「政治家」たち。

アイベックスという会社があった。辻井良一さんという方が「25年前」に創業した会社である。

2004年にデジタルガレージの傘下に入り、現社名は「DG&IBEX」という。

アイベックス創業者である辻井さんは現在、バリューマーケティング研究所なる個人事務所を開設し、誰に気遣うことなく、今までの人生で培って来られた知見をもとに、新しいマーケティングの在り方を研究し、世に提唱されようとしている。

その辻井さんが、とても示唆に富んだブログを書いている。

2週間ほど前だろうか、たまたま何かの機会に辻井さんのブログを読んで、その内容の「深さ」に感銘を覚えた。

辻井さんは、僕よりもちょうど一回りほど先輩だったと思うが、さすが、北海道から単身上京し、ゼロから始めて「売上40億円」の会社を創った方である。そこらのガキンチョくんのブログとは訳が違う。

辻井さんは、今までの苦労が実って、いわゆる富裕層として悠々自適の生活を送っているが、彼のブログには、日本をどうにかしたいという「愛情」が込められている。その想いが伝わってくる。

彼のような「大人」が増えれば、日本はもっと住み良い社会になるように思う。

さて、今日のエントリーのタイトルとは全く異なることを書いてきたが、今の日本の政治家の大多数は、本気で国家のことを考えているのか?と疑いたくなる。

いわゆる「ポピュリズム」というか「大衆迎合」的な政治に終始しており、国民が本当に直視しなければいけない問題を提示し、その解決策を論じる、という姿勢が見られない。

自分の「票田」だけを気にするから、「ポピュリズム=大衆迎合政治」に陥るのである。

因みに、揮発油税(ガソリン税)を「一般財源」に回せば、10年間で「50兆円」の財源が確保できると聞いたことがある。

随分前に経済評論家の財部誠一氏が、サンデープロジェクトだったかニュースステーションだったかで、青森県に建設された「殆ど自動車の通らない高速道路」を取材していたことがあったが、一体、この国は、いつまで土建国家でいれば気が済むのか?

ロシア、中国、インドという資源国が国策で経済発展を続ける中、日本はいったいどうするのか?間違いなく、岐路に立たされている。

何かを得るには、何らかの代償を支払う必要がある。

「痛い想い」をせずに、果実は得られない。個人も国家も同じだろう。

日本社会は「リスク」を取ることを許容するか?

WBSの取材絡みで「リスク」に関することを書いたが、僕自身の「生き方」にとってはもちろん、日本社会にとっても非常に大きいテーマであるので、このタイミングで僕の考えを整理し、僕のブログを読んで頂いている皆さんにお伝えしたいと思う。

前回のエントリーで、銀行融資に関する「個人保証」のことを取り上げた。僕は、この問題はかなり大きいと思っている。

裏を返せば、銀行に「経営者を見極める能力がない」ということにも繋がるのではないかと思う。

僕がインタースコープを経営している頃、社内でこんな議論があった。

公務員でいい加減な性格でお金にルーズな人間と、風俗店で働いている女性でマジメでお金にきちんとしている人とでは、どちらが「延滞リスク」が高いか?

これは、かなり極端な例かもしれないが、要するに、社会的な立場や職業だけでなく、その人の「本質」を見極めることが大切であり、そういう「判別ロジック」を開発できないか?という議論をしていた。

これは、僕の個人的エピソードであるが、同じくインタースコープを経営している頃、旧財閥系の某不動産ディベロッパーが建てたマンションを購入した。

その時、僕は「そうなるんじゃないかな・・・」と予想をしていたが、その不動産会社のグループである銀行(メガバンク)からの融資の審査が通らなかった。

因みに、インタースコープの社員は、何も問題なく「住宅ローン」を借りることができていた。

要するに、こういうことである。

代表者であった僕は、インタースコープの債務に対して「個人保証」をしていたため、既に、住宅ローンの何件分かの「リスク(潜在的債務)」を抱えており、銀行の「ロジック」としては、これ以上、リスク債権を許容できないという理由だったのだろう。

インタースコープの財務状況は「超優良」で、バランスシートには「億単位」の現預金があったにも関わらずである。会社が倒産するリスクは、極めて低かったと言えるし、仮に、清算(会社を解散)して、すべての債務を支払ったとしても、会社にはかなりの現金が残る財務状況であったにも関わらずである。

もうひとつ、別の事例を紹介したいと思う。ソフトブレーンの小松さんのブログで読んだことだ。

~「日本サッカー(日本代表)のフォワードは、他国のフォワードと比べてシュートをしたがらない」との話しがあり、その理由として「失敗を恐れる」からだ、との指摘があった。

そして、その背景として、日本社会が「一度失敗すると、チャンスを与えない」ような考え方があるのではと、元日本代表の福田氏が解説していた。~

僕は、そのような「価値観」や「生き方」が深く根付いている日本は、「ナローバンドな生き方」を善しとし、「ブロードバンドな生き方」は善しとしない国だと思っている。

僕が何故、そのように思っているか?と、僕の言葉で言う「ナローバンドな生き方」と「ブロードバンドな生き方」の定義は、次回のエントリーで説明したいと思う。

「医師」の品格。

「品格」シリーズという訳ではないが、たまたま、そのような出来事があった。

数日前、僕らの子供の「右肘」が脱臼した。

詳細は忘れたが、先週か先々週、妻がダダをこねる子供の右腕を引っ張ったところ、脱臼してしまうという事件があった。その時は、近所の病院に連れて行き、ものの数秒で治ったそうだが、その数日後に、今度は保育園で、また、脱臼した。問題は、その時に発生した。

保育園から妻に呼び出しがあり、広尾の日赤医療センターの整形外科に連れて行ったのだが、要領を得ない医師だったらしく、僕らの子供の右腕を持ちながら、随分あれこれと処置をしていたらしいが、結局は「脱臼を直せないまま」、それで直ったはずだと言い、妻と子供を返したらしい。

しかし、家に帰っても、子供は右手を使わず、彼の右手はだらんとしたままで、妻はこれはどう考えてもおかしいと思い、日赤医療センターの整形外科に電話をした。

病状を説明するも、最初は看護士の方の対応で、診断した医師は電話に出てくれなかったそうだが、ようやく電話に出たところ、「僕が診察しても、どうせ泣くだけだと思うから、来なくてもいい」と言われたそうだ。

妻が、子供を連れて日赤の整形外科に連れて行った時は、子供の腕を掴んで、あれこれやっていたことで子供が痛がったわけであり、彼を嫌ったとかということではない。

それにも係らず、「僕が診察しても、どうせ泣くだけだと思うから・・・」という対応に、さすがに妻は幻滅したそうだ。当然のことである。

途方に暮れた妻は、幸いにも、以前に自分も看てもらったことのある中目黒の「吉田整形外科」という開業医を思い出し、急いで子供を連れて行った。因みに、僕も看てもらったことがあるが、とても良い病院である。

すると、すぐに「これは直っていないですよ」となり、すぐに直してくれたそうだ。

そして、「直ったか直っていないかは、脱臼した方の腕が上がるかとか、手を振れるかとかを確認すれば済む問題であり、それもせずに返したというのは信じられないし、痛がっているから、再度、看て欲しいと言うにも係らず、『僕が看ても泣くだけだから・・・』と言って、来院を拒むというのは信じ難い」と言ってたという。

当然である。

僕たち夫婦は、以前から日赤医療センターに通っており、妻は日赤で出産した。

実際、日赤の「産婦人科」や「小児科」には、とても素晴らしい医師の方々がいるし、僕たちはとても良い印象を持っている。

しかし、こういう事件があると、何とも哀しくなってくる。

以前の僕だったら、その医師に電話をかけ、罵声の数々を浴びせていただろうし、弁護士である弟に依頼して、内容証明を送りつけるなり、院長に直接電話をするなりしていただろうが、多少は大人になったのか、今回はそうはしなかった。

しかし、その医師は、自分のそのような言動が、自分だけの問題ではなく、日赤医療センター全体の「評判」に関わる問題だということを理解していないのだろうか?

その医師の名前は調べればすぐに分かることだが、敢えて、今回はそうはしなかった。

でも、こうして僕がブログに書くことにより、日赤医療センターに対して、何らかの影響が及ぶ可能性はあるだろう。

そのことを、その医師は理解しているのだろうか?

曲がりなりも「国家資格」を持つ方の行動として、僕には理解できないし、医師という「職業」を勘違いしているとしか思えない。

「患者」は「顧客」なのであり、自分は「先生(偉い人)」ではなく、患者という「顧客」に奉仕する立場のはずである。

彼には、猛省を求めたい。